顔だけ描いてみる

BOX理論を使って、顔だけ描いてみます。
BOXを回転させるとややこしくなるので、今回もやはり正面を向いた図にしましょう。
また今回は顔面のパーツ(目や口など)も書き込んでいきます。

 

アニメやマンガの絵

このウェブサイトでは、顔面のパーツ、特に目や口の形については、世の需要が多いと思われるアニメ・漫画的なキャラクターを前提としています。
実際の人間では、特に目の縦の長さと口の横の長さに違いがあります。

 

また最近のアニメ・マンガのキャラクターでは、口の縦方向の位置や、目の横の長さ、位置まで現実の人間と異なる場合が多くみられますが、ここではひとまず、「目の横の長さと位置」「口の縦の長さと位置」に関しては、通常の人間と同じにしてあります。

 

この描き方は三次元的に正しい位置になるので、アニメ・漫画的なキャラクターでなくても、もちろん現実のリアルな人間を描くときにも使うことができます。

 

 

BOXを描く

では頭部のBOXを描いてみましょう。
今回もA4の紙(縦297mm横210mm)に描いていきましょう。この縦長の紙に、余裕を持って入るように顔を描きます。

 

頭部のBOXは縦24センチ、横16センチなので、余裕を持って2で割った長さを入れましょう。
紙面上の頭部のBOXは、縦12センチ、横8センチとします。

 

今回はBOXを描くとき、まず縦横それぞれに、BOXの中心を通る線を入れてください。中心線を描いてから、次にBOXの輪郭線を描くようにします。実は本来はこの順番で描くのです。

 

 

画像:縦と横の中心線と中心点だけ描く(どこが中心点かを明記)
縦と横の中心線と中心点だけ描く(どこが中心点かを明記)
中心線を描いたら、次はこれらを参考にしてBOXの輪郭を描きます。

 

画像:頭部のBOXを描く
頭部のBOXを描く
なぜ中心線から描くのかというと、体のほとんどの部分はその中心部に関節点があります。
多くの場合、関節はどこかの方向へ曲がっているので、最初に関節点から、つまり中心点、中心線から書き始めると都合がいいのです。
いきなりBOXの輪郭線から描こうとすると、関節点の位置を考慮していない状態のため、BOXの位置が不正確になり、描き直しになることが多いです。
最初に関節点の位置を決め、そこからBOXの全体位置が決まり、BOXの輪郭を描く、という手順にすると正確に描けます。

 

さらにBOXを複雑に回転させたときのBOXの位置や辺の長さを出すためには、BOXの中心点と中心線を最初に描いておくと、効率よく混乱せずに描くことができます。

 

これらの理由で、BOXを描くときにはまず中心点を、次に中心線を描くようにしてください。

 

さて、すでに縦方向は2分割されていますが、下半分だけさらに2分割しましょう。
中央の縦線の下半分を定規で測り、さらに半分に分割する横線を入れます。

 

画像:下半分を2分割
下半分を2分割
頭部を縦に2分割した位置は眉毛の位置になります。
また下半分をさらに2分割したこの位置は、鼻の付け根の位置になります。ただしまだ横の長さがわかっていないので描きません。

 

画像:眉毛と鼻とあごの位置を矢印でおよそ示す。
眉毛と鼻とあごの位置を矢印でおよそ示す。
鼻とあごの縦の長さの、上から3分の1の位置が口の位置です。3分の1の位置をチェックしましょう。

 

画像:口の位置を示す。
口の位置を示す。
これで顔面パーツの縦の位置は出しましたが、まだ横の位置がわかっていません。

 

まずは目の位置を出します。
鼻と眉毛の間を、縦に3分割、鼻の中心と頭部の横の端を4分割します。画像でみるとこうなります。

 

画像:目の位置を出す。縦3分割、横4分割。
目の位置を出す。縦3分割、横4分割。
ここに目を書き込んでいきます。図のようになります。

 

画像:目の詳細を書き込んだ形。
目の詳細を書き込んだ形。
私はこのように描いていますが、人によって目の描き方は異なります。
画風によって目の幅や位置は異なりますが、およそ縦を2〜4分割、横を4分割して自分の画風にあった位置を決めるのがいいでしょう。

 

眉毛の横の長さについては、顔の中心から横の端までを6分割し、左右1つ分空けて眉毛をかきます。

 

画像:眉毛の詳細を描きこみ
眉毛の詳細を描きこみ
口の横の長さですが、これは多少いい加減でも不自然には見えません。
しかし一応測ってから描いておきましょう。
顔の中心と顔の横の端を6分割し、6分の1の長さを口の横の長さとします。

 

画像:口を描きこみ
口を描きこみ
これで顔面のパーツの描きこみは終わりました。次に頭部の輪郭を描いてしまいましょう。
すでに縦は2分割してありますが、ここの横の端が耳の付け根の部分になります。

 

画像:耳を描きこみ
耳を描きこみ
あごのラインですが、先ほど描いた目の外側の端の縦線と、口の高さの交点をチェックしてください。

 

画像:交点をチェック
交点をチェック
この点があごのラインが急激に曲がる点です。あごのラインはこの点を基準に、このようになります。

 

画像:あごのラインを描きこみ
あごのラインを描きこみ
残りは頭部の上部の輪郭です。まず眉毛と頭部の上部の横線を、8分割します。次に上から8分の1の点をチェックします。

 

画像:上から8分の1の位置をチェック
上から8分の1の位置をチェック
ここが実は頭部の頂点になります。丸坊主の場合の頭部の頂点です。残り上の8分の1は、実は髪の厚さです。
この頂点へ向かって、頭部上部のラインを引きましょう。

 

画像:頭部上部のラインを引く
頭部上部のラインを引く
これで顔を描くことができました。後は髪を描いたら終わりです。
髪の詳細については後述します。とりあえず今は適当に描いておきましょう。

 

画像:髪を描きこみ
髪を描きこみ
BOX理論では、詳細なパーツについても位置を定めて正確に位置を出していきます。
顔面についてはパーツの位置取りはかなり厳密に行われなければならないので、このように定規で測って出しています。

 

しかし実は、目や口はBOXの表面に描かれているわけではなく、BOXの表面よりももっと奥に位置しています。
なので実はこのような計算ではまだ不足なのです。このままではBOXが回転したときの位置が正確に出せません。
厳密な位置の計算については後述します。

 

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2017/7/29(土)「関西創作系オフ会」を開催いたします。ご参加お待ちしています。

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