各BOXを見るときの注意・用語説明

さて、いよいよ体の各部分のBOXと、そこに実際の形がどう入るのかを見ていきましょう。

 

データの精度

これらの長さはすべて人体寸法データベースや、ポーズ写真集などから私が測定し、かつ使いやすいようにデータ化したものです。

 

使いやすいようにというのはどういうことかというと、覚えやすいような比率にしています。
たとえばある部分とそれにつながっている別の部分の長さが6.2センチと12.1センチだとしましょう。
このような細かい値では記憶しにくいので、もう少し覚えやすくするために「6センチと12センチで1:2」というようにみなしています。

 

平均値をあまり細かい精度で記憶するのは簡単ではありませんし、実際紙の上に書く場合はそのままの大きさで描くわけではなく、何分の1かに縮小するわけです。
元の値があまり細かい値だと、縮小するときにも割り算が大変です。それで覚えやすいような値で、しかしできるだけ元の精度を失わないように気をつけた値にしています。

 

 

比率と「モジュール」という概念

これから身体各部の長さについてみていきますが、長さをすべてセンチメートルやミリメートルで全部覚えるのは難しいことです。
細かい値をすべて覚えるのは困難です。

 

そこで実際の長さそのものを覚えるのではなく、比率で覚えることにします。そのほうが覚えやすいです。
とりあえず私が測定してみたところ、およそ6センチメートルを基準に各部の比率出すと、割と誤差もなく各部の長さを出すことができました。
なのでこれからは6センチメートルを一つの単位として説明していくことにします。

 

6センチメートルを「1モジュール」として、長さを説明していきます。
モジュールというのは建築などで使われる基礎単位のことです。たとえば90センチメートルを1モジュールとすると、270センチメートルなら3モジュール、などという呼び方をします。

 

このウェブサイトでは、6センチメートルを1モジュールとします。
なのでたとえば、24センチメートルは「4モジュール」で、21センチメートルは「3.5モジュール」と呼ぶことにします。

 

 

縦・横・奥行きは正面図を基準に

どの方向かを示すとき、たとえば「横の長さ」といっても、どの視点から見て「横」なのかわかりません。
正面から見た「横」と側面から見た「横」は異なります。

 

なのでとりあえず、正面から見た場合の「縦(高さ)、横、奥行き」として説明します。
3DCGソフトではよく「Height(高さ),Width(幅),Depth(奥行き)」などと記述されています。

 

ただ、図の中に長さも記述するので、言葉で説明しなくてもすぐにどこの長さのことかわかると思います。