首とはどこのことか

首というのがどこの部分かを明確にしないと、輪郭が描けません。
ここではとりあえず、首の縦位置については「あごのラインが最上部で、鎖骨の中央部が首の最下部」とします。絵で示すと次のようになります。

 

画像:首の定義と首のBOX。正面図と側面図。
首の定義と首のBOX。正面図と側面図。
首の定義と首のBOX。正面図と側面図。
首のすぐ下には胸部のBOXがあります。首と胸部のつなぎ目では、図のように滑らかにつながっていて、BOXからはみ出ている部分もあります。

 

 

BOXの長さ

上の図のようにBOXを定義すると、まずBOXの縦の長さは6センチ(1モジュール)です。

 

横の長さですが、これは筋肉の付き方もあって、男女でやや違いがあります。
成人女性のキャラクターではおよそ6〜7.2センチ程度(1〜1.2モジュール程度)とし、成人男性なら8〜9センチ程度(1.4〜1.5モジュール程度)としました。太っていたり筋肉質だったりするともっと太くなります。
また現実の人間では9〜10センチ程度の太さがあります。キャラクターの描画では首は細く描かれる傾向にあります。
とりあえず成人女性のキャラクターをモデルとして、横は1モジュールとして説明を続けます。

 

画像:首のBOXと輪郭、正面図、側面図
首のBOXと輪郭、正面図、側面図
首のBOXと輪郭、正面図、側面図
また首の太さは、アニメや漫画のキャラクターでは、特に美少女キャラクターでは極端に細く描かれることがあります。
そういう絵を描きたい場合は、必要に応じて自分で試行錯誤して、最適な値を出して記録しておきましょう。

 

 

輪郭線の描き方

輪郭線の描き方ですが、首は胸部とつながっているので、胸部のBOXがすでに描いてあることが前提となります。

 

まず首のBOXの上面の四角にぴったり納まるように円を描きます。この円が首の表面です。
そしてこの円と四角形の接点である4つの点から、胸部へ向かってそれぞれ線を引いていきます。

 

画像:首のBOXと胸部のBOX、首の上面に円、4つの接点。斜め上図。
首のBOXと胸部のBOX、首の上面に円、4つの接点。斜め上図。
最初に前後の2本を描きます。この2本は上と下の点をそのまま結ぶだけです。やや内側へ弓なりになる形で描きます。

 

画像:首の輪郭線、前後2本
首の輪郭線、前後2本
次に左右の2本ですが、まず首の縦の長さの半分だけまっすぐ下へ引いたら、そこから胸部BOXの上面の横の端へ向かいます。向かう点の胸部BOXの奥行きは、胸部全体のちょうど中央です。

 

画像:首の輪郭線、左右2本
首の輪郭線、左右2本
念のため、首の縦の中央辺りにも輪切りにしたような切断面的な輪郭線を入れておきましょう。

 

画像:首の縦中央に輪切り型の輪郭線
首の縦中央に輪切り型の輪郭線
形状をまだ正確に把握していないと思ったら、このように切断面を多数描いていくと把握しやすくなります。

 

 

首の関節点

首の関節点は、BOXの上面と下面にあります。縦と横に関してはちょうどBOXの真ん中にありますが、奥行に関してはややBOXの前側にあります。
しかしわずかに全体の前にあるというだけなので、完全に中央として覚えていてもさほど問題はありません。

 

画像:首の関節点2点、斜め上から見た図
首の関節点2点、斜め上から見た図
首の関節点2点、斜め上から見た図
首の関節の動きに関してですが、頭部を後屈(ピッチ後方)するときは上の関節が、前屈(ピッチ前方)ときは下の関節が使われます。

 

画像:首を後ろに曲げる、首を前に曲げる
首を後ろに曲げる、首を前に曲げる
首を後ろに曲げる、首を前に曲げる
また即屈するときは、上の関節が下の関節の2倍くらい曲がります。これは自分で鏡を見ながら首を曲げてみるとよくわかるでしょう。

 

画像:首を即屈
首を即屈
回旋(ひねり)は首全体がひねられます。

 

画像:首を回旋
首を回旋
およそ首の関節は、上部の関節のほうがよく曲がる傾向にあります。
間違っても首の中央を曲げたりしないよう、気をつけましょう。

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