足のBOX

「足」は足首より下の部分です。サイズを見ていきましょう。

 

画像:足のBOX。
足のBOX
足のBOX

 

正面から見た場合、BOX全体は高さが約1.5モジュール(9センチ)、幅が約1.6モジュール(9.6センチ)程度です。足の大きさには個人差がありますが、とりあえず今はこの値で話を進めます。
高さというのは、足首の関節点から足の裏までの長さです。足首には左右にそれぞれ出っ張った骨がありますが、ここを中心に回ります。この骨の中心辺りから足の裏までの長さが9センチ程度です。

 

足幅についてですが、足の中で最も幅の広い部分は足の指の付け根付近で、このあたりが9.6センチ程度という意味です。かかとに近づくにつれて幅は細くなっていきます。かかとあたりでは、幅は4〜5センチ程度です。

 

横から見た足の長さは、ここでは3.5モジュール(21センチ)としておきます。
つまり靴のサイズが21センチとなります。これは少し小さい気もしますが、アニメのキャラクターは手や足の大きさはやや小さいかあるいは細く描かれる傾向があるので、今はこの大きさとします。実際の人間では、手と足はもう少し大きくなります。

 

 

足の輪郭線

人間の体の大部分は円柱状の形をしているので、正面と側面の輪郭線を把握すればおよその形を描くことができました。が、足は少々複雑な形をしています。

 

まず足首には、左右に大きな骨のでっぱりがあります。これはしっかり描きこみましょう。一応、外側の出っ張りのほうがわずかに下の位置になります。
ところで足というのは、直立しているところを正面から見ると、少々形状がわかりにくい角度になります。今までの体の大部分は円柱状の形状をしていてその長細い円柱を横から見ていましたが、足は直立状態でこちらを向いているため、形がつかめません。真下や真上から見ると形がつかみやすいです。

 

重要なこととして、かかとは幅が細く、脚の指の付け根方向に近づくにつれて太くなります。
もっとも太いのは脚の指の付け根辺りの部分で、かかとの幅の約1.5倍くらいの太さがあります。
かかとから足の指へ行く輪郭線は途中がへこんでいます。

 

足の裏の線ですが、内側の場合(親指側の場合)足は指の付け根あたりが膨らんでおり、かかとでまた膨らみます。指とかかとの間のへこんでいるラインは「土踏まず」と呼ばれる部分で、文字通り地面についていない部分があります。指の付け根からかかとまでは弓なりのカーブを描いていてこれは上から見ても横から見ても同じくらいへこんでいます。
このへこみ具合は、足の内側のほうが顕著ですが、外側でもあります。外側ではもう少し緩やかにへこみます。外側のほうでは、左右については真上から見たときに少し内側にへこんでいるように見える程度で、上下についてはあまりへこんでおらず、地面にはすべて接地しています。

 

足の甲のほうですが、足首の付け根辺りから、やや膨らみつつ脚の指の付け根まで弓なりのカーブを描きます。
親指の付け根と足首を結ぶラインがもっとも上に出ており、ここが全体の尾根になります。

 

かかとは丸く膨らんでいます。

 

 

足の関節点

足の関節点は、足首の関節と、脚の指の関節があります。

 

足首の動きは複雑ではありません。足首の真ん中辺りで回転しています。
足首は前屈、後屈はよく動きますが、側屈や回旋はあまりできませんが、まったく動けないわけではありません。側屈と回旋は、少しだけできます。

 

次に足の指ですが、これの注意点として、指の関節と同じく、本当の関節点の位置は見た目の指の付け根よりも奥に引っ込んでいます。自分の足を見てみるとわかります。
足の親指の関節点の位置は、足の全体の長さの4分の1程度あります。

 

また指の関節点および指の付け根、指の先端の位置に関しては、親指が最も前に突き出ていて、小指に行くにしたがって後ろへ下がっていきます。
すべての指を同じくらい前に突き出て描いてしまうとおかしな絵になります。
さらに足の指は手の指と違い、指の長さ自体は、どれをとってもほとんど同じです(厳密には小指に行くにつれてほんの少しずつ短くなってはいます)
長さはほとんど同じなのですが、関節点の位置が異なるので小指のほうが引っ込んで見えます。

 

輪郭線を描くときでも、まずは指の関節点の位置を描いておきましょう。

 

そして足の指の関節の動きですが、手の指ほど複雑な動きはできません。
重要なこととして、まず独立して動かせるのは親指だけで、ほかの4本はすべてまとめて同じ動きをします。動きを考えるときは「4本まとめて一つの塊」とみなしていいでしょう。
動きも指ほど複雑なことはできず、ほぼ前屈後屈だけです。つまり上げ下げくらいしかできません。

 

また手の指と異なり、足首から指の付け根までの部分は、まったく動かせません(手のひらでは手のひらの中に埋まっている骨はわずかに動かせました)
動かせるのは、足首と指の付け根、さらに指の中の関節だけです。

 

さらに関節の数についてですが、これも手の指と同じで、親指だけは関節数が一つ少なくなります。
親指は2つしか関節がありません。ほかの4つの指は3つ関節があります。

 

とはいっても、われわれが体感的にコントロールできるのはむしろ親指のほうで、残り4指は関節数こそ多いものの、あまり複雑には動かせません。
これら4つの指は、第2関節と第3関節(先端)は、動かすときには同時に動きます。

 

足は手に比べると、描く機会はずっと少ないでしょう。あまり細かい形状まで覚える必要はないかもしれませんが、いちおうおかしな動きにならないよう、関節の位置と動きは覚えておきましょう。