性差

性差

私が計測してみた、成人男性のBOX図を示します。

 

画像:成人男性のBOX
成人男性のBOX
成人男性のBOX
成人男性のBOX
成人男性のBOX
成人男性のBOX
成人男性のBOX
先ほど成人女性の平均的な体型を描いたので、それと比較してみましょう(白い線が男性、黒い線が女性)

 

胴体のBOXは骨の位置を示しています。実は男性と女性で、骨だけ見ると肩幅はそれほど変わりません。
が、肩のあたりの筋肉の量は男性のほうがかなりたくさんあるので、BOXで見るよりも実際はもっと大きな肩幅の差があります。

 

ただ、男性と女性で骨の横幅はまったく同じかというとそうではなく、通常は男性のほうが身長が高い傾向があるので、身長が高いぶん横幅も広くなります。
成人女性と成人男性とでは、胴体の横幅は0.3〜0.5モジュール(1.8センチ〜3センチ程度)の違いがあるようです。個人差も含めればもっと差は大きくなります。

 

胴体から脚にかけて、奥行きの幅は変わりません。計測した結果、違いはほぼありませんでした。

 

首は、縦の長さは変わりませんが、横幅と奥行きはいくらか差がありました。
男性の場合は横幅、奥行きともに1.7〜1.8モジュール(10センチ〜11センチ)です。女性は9〜10程度なので、差は1センチ程度ですが、首の1センチというのはけっこう違いがわかるものです。
絵で描く場合、女性であまり首が太いとか、男性であまり首が細いとかだと、場合によっては不自然に見えることがあります。

 

手は女性よりも大きく、手のひらは0.2モジュール(1センチ程度)、指の長さもやはり0.2モジュール程度の差があり、脚の長さも上脚が0.5モジュール(3センチ)、下脚が0.5モジュール長いという結果が出ました。
これらの差は、筋肉や脂肪による幅よりは、骨の長さによるところが大きく、どちらかというと筋肉の量による差ではなく、身長が高いため(骨が長いため)だと思われます。

 

ところでBOXの形状は変わりませんが、女性のほうが腰部の幅が広くできています。女性のほうが腰の骨が横に大きいのです。
BOXの大きさや関節点の位置は男性と変わらないようですが、腰の位置の輪郭線は女性のほうが広くなりがちです。ただし男性の場合でも、腰の付近に筋肉がたくさん付いていると、幅が広くなります。

 

一般的に男性のほうが「大きい」と感じられると思いますが、しっかり計測してみると、骨の長さ自体はそれほどではなく、単に男性の身長が高いに過ぎないという程度の差でした。
なので仮に身長が同じ男性と女性を比較してみると、骨の長さ自体(BOXの大きさ)はほとんど差がないと思われます。
BOX理論は、男性でも女性でも基本的には使い方は同じです。

 

 

男性のほうが姿勢が悪い

どういう理由か知りませんが、ふつうに直立すると、男性のほうが姿勢が悪くなります。
側面図で骨の形状をよく見ると、女性のほうが背骨のS字の曲率が大きいようです。そのため女性のほうが、男性よりもより姿勢がよく、場合によっては上半身が後ろにのけぞっているように見えます。

 

この問題に関しては、女性のBOXで少し前かがみにして男性用としたり、横から見た輪郭線は全体的に後ろへ後退させて、関節位置も比例させて後ろへずらすといいでしょう。

 

画像:側面図。男女の姿勢の差。
側面図。男女の姿勢の差。

 

女性のほうがウエストのへこみ位置が高い

女性のほうがウエストのへこみの位置が、相対的に高い位置にあります。簡単にいうと、同じ身長でも女性のほうがへそが高い位置にあります。
生物学的にはやはり子供を産むためでしょうか、腰の骨が男性より大きくなっているようです。
へそはBOXの腹部にありますが、男性の場合は女性よりももう少し下の位置にやるといいでしょう。

 

 

その他細かい点

性差のほかの点として、たとえば鼻の大きさ、眉毛や顔の凹凸具合、髪の太さなど、細かい点はたくさんあります。
が、このような詳細については後述の美術解剖学で説明するとして、とりあえず今はBOXと骨の形状、関節位置についてだけ説明しました。

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