関節点の位置について

関節点の位置について

一般に関節点の位置はその部分の肉体の中心部に位置しており、ほとんどは骨の関節の部分と一致しています。
たとえば手首の関節点は、手首の断面のちょうど真ん中にあります。そして骨もそこを通っています。

 

もし骨の関節が肉体の中心を通っていない場合、たとえば前方や左右にかたよっている位置に関節がある場合、体に余計な負担がかかって動きにくくなってしまいます。
片寄った位置に骨があると、動かすときに前後の肉体に負担がかかり、しかもスムーズに動きません。
人間の体はスムーズに動けるようにできているので、こういうことはほとんどありません。

 

ほとんどの関節点は、骨の関節位置と一致しています。もし自分の思った関節点がおかしいと思ったら、美術の骨格図などを見ると、正しい関節の位置がわかり、それが関節点だったとわかるような場合がよくあります。

 

しかし例外的に、関節点の位置が骨の関節の位置とは異なる場合があります。
また骨の形状を見ても、どこが中心なのかよくわからない部分もあります(ひじやひざなど)

 

骨の形を覚えることも重要ですが、実際に「ここを中心に曲がる」という点は、実際に曲げて見ないとわからないことが多いのです。
こういう場合、自分の体を動かして確かめると正確にわかったりします。

 

それでも位置がおかしいと思ったら、自分が思うその関節点で、関節を思いっきり回した絵を、輪郭線だけでいいので何枚か描いてみてください。
大きく回しておかしな絵が出来上がってしまったら、その関節点の位置はたぶん間違っていると予測できます。