模写で物体の長さを求める

模写で物体の長さを求める

模写(目の前の風景を紙に写し取る)をするとき、鉛筆を定規代わりに使って長さを測ることがあります。

 

画像:鉛筆で長さを測定。
鉛筆で長さを測定。
この画像は、キーボードのSHIFTキーの横の長さを測ってみたものです。鉛筆の芯の先端から、親指の爪の先の位置までの長さです。
これをほかの物体にも適用し、ほかの物体とシフトキーとの長さを比較したりします。

 

しかし実際の模写では、鉛筆だと太さが場所によって変わったり、デザイン上の関係で目の錯覚が起こりやすいです。
それよりも長さを測りたいなら、文字通り本物の定規を使ったほうがいいと思います。

 

画像:定規で長さを測定。
定規で長さを測定。
この画像では少々メモリが見にくいですが、実際の風景を目の前にしたときはこのような透明の定規を使うと長さを測定しやすいです。
目の錯覚も起こらないので、別に画家の真似をして鉛筆で測定する必要はありません。

 

測定するときは、自分の目と定規までの距離を一定に保つようにする必要があります。
2つ以上の物体の長さを測るとき、それぞれ目と定規までの距離が少しでも違うと、「物体は距離によって長さが違う」という遠近法の法則により、測定を誤ってしまいます。

 

だから定規と目の距離は常に一定にして全部測定しなければなりません。こうした測定をするときは、腕をめいいっぱい伸ばして定規を持つようにすると、狂いが生じにくくなります。
腕を曲げて行うと、別の物体を測定するときについ定規と目の距離が狂ってしまいがちです。

 

 

カメラで撮影

物体の長さを測定したい場合、こういった方法よりももっと確実な方法は、カメラで写真を撮って、写真の中で定規を当てるやり方です。
あるいは写真を画像ソフトに取り込み、パソコン上で専用のソフトで長さを計測する方法が、もっとも確実に正確に測れます。

 

最近はスマートフォンでも写真機能が強化されていますので、実際に模写する前に写真で風景写真を撮ってしまい、長さの比率の見当をつけておくと間違いが少なくなります。