BOXの中央線のみ描画

BOXの中央線のみ描画

BOXを全部描くのは面倒なので、BOXの中心線のみ描き、いわば「骨格のおよその位置」のみ紙面に描きます。
この中心線の位置や長さだけ数字で計算し、定規を使って紙に描きます。

 

言葉で説明してもわかりにくいので、とりあえず作図してみましょう。
BOXの中央線だけ描いてみます。

 

画像:中央線だけ描いたもの。奥行き回転なし。
中央線だけ描いたもの。奥行き回転なし。
奥行き回転のないものなら、計算せずに長さをそのまま描いていけばいいだけです。
頭部だけは縦横比率を少しでも間違うとおかしくなるので、横の線も描いておきました。

 

これらの中央線は、主に骨の長さを示しています。

 

各部の「太さ」は少々間違えてもあまり不自然には見えません。太さは筋肉や脂肪の量で変化するため、個人差が認められる範囲だからです。
しかし骨の比率的な長さは個人差の少ない部分なので、間違うと非常に不自然に見えてしまいます。ここだけは定規で測って、後はカンでやる、という方法です。

 

 

回転後の中央線の見た目の長さ

回転後の中央線の見た目の長さは、計算で出すことができます。

 

やり方は今まで述べたのと同様です。

 

画像:中央線の回転後の長さの計算のしかた
中央線の回転後の長さの計算のしかた
たとえば最初に、回転前に10センチの横線があるとします。
これを横方向へ30度、奥行き回転させた場合、長さはcos30度を掛け算して0.86倍になります。したがって横方向の見た目の長さは8.6センチです。

 

そしてこの時点で、奥行き方向への見た目の長さは、10センチにsin30度を掛け算するので、5センチとなります。
これを縦方向へさらに45度回転させると、奥行き長さをさらにcos45度掛け算することになるので、約3.5センチ程度となります。

 

これで中央線だけ、とりあえず描くことができました。

関連ページ

BOX理論の簡易作図法(短縮法)
美術でいちいち数字を計算するのは面倒なこともあります。そこで数字を使わず、あるいは簡単な計算で長さが出せるような方法を考えてみます。
数字を一切使わない方法
今までの理論を、数字を使わずにやる方法を考えてみます。
模写で物体の長さを求める
模写するときに鉛筆を持ち、腕をまっすぐに伸ばして対称物体の長さをはかる方法がありますが、定規を使ったほうが正確に測れます。
模写で物体の角度を測定する
実写の風景のどこかの線の角度を求めるときは、水平や鉛直の基準があると便利です。L型定規といっしょに普通の定規で角度を測るとやりやすいでしょう。
奥行き回転後のBOXの長さを求める
BOXの回転後の見た目の長さを求める計算は非常に煩雑でした。これを数字を使わず、直感的に求める方法を考えてみます。
消失点の位置を求める
今見ている風景の中の、どの位置に消失点が来るかを知りたいことがあります。その見当のつけ方をみてみます。
奥行きの拡大縮小率を求める
奥行き回転させた場合に遠近による拡大縮小が生じます。このとき、奥と手前でどれくらいの拡大縮小があるか見当をつける方法を見てみましょう。
構図を変更する
BOXを縦横と2回回すと、計算が煩雑で面倒になります。計算が面倒なので、いっそ構図を変更し、1回回すだけですむようにするという方法もあります。
さらなる短縮法
短縮法にはいろいろな方法があり、ここで紹介したものも私が考え出したもので、たくさんあるうちの一つに過ぎません。工夫して、自分に合った作図法を考えてみてください。

トップページ サイトマップ サイト内検索 管理人プロフィール 関西創作交流会