背景のパースを作る方法

パース(遠近の計算)を3DCGでやる

さまざまな物体が背景画像に置かれていて、いちいちすべての物体についてパースの計算をするのは手間がかかります。
3DCGでパースを作れるようになると、これらの計算の手間が省けて非常に楽で、しかも正確です。
漫画家でも3Dソフトを使って、背景のパースだけ計算させているような人もいるくらいです。

 

やり方ですが、ポリゴンで背景となる物体を制作し、バーチャル空間に配置します。
後は先述のBOX理論と同じで、ワイヤーフレーム・レンダリングし、透明度を調整して印刷します。
輪郭などを描き、スキャナで取り込み、ソフト上でワイヤーフレームを消します。

 

別に背景の物体を、すべてしっかりポリゴンで作る必要はありません。
たとえば樹木を描きたいとき、樹木のおよその輪郭を、直方体や三角錐で表現してもいいのです。

 

背景ポリゴンをそのまま最終的な背景画像をとして用いるなら別ですが、およそ位置や大きさだけわかればいいというだけなら、だいたいの形でもかまいません。
後はワイヤーフレームレンダリングし、紙に印刷、下書きしてスキャナで取り込みます。
あるいは紙に印刷しなくても、目的によっては直接ペイントソフトで描いてもいいかもしれません。

 

遠近法はカメラのズーム率やカメラと物体の距離で見え方がかなり変わるので、この辺はいろいろ試してみてください。

 

また背景を3DCGで作り、そのまま背景画像をして使う場合、ライトやマテリアル(物体の表面の質感)などの設定を細かく設定する必要があります。
これはかなり難しいのですが、慣れている人ならかなり作業が速くなるので、やってみる価値はあると思います。