筋肉

筋肉

人間の体の大部分は筋肉の形が表面に出てきており、筋肉がどこにどのようについているかを覚えることは、人体の詳細な形状を描画するのに非常に役に立ちます。

 

筋肉は骨を囲むようについており、その役割は関節を動かすことにあります。
骨自体は動く能力を持っておらず、体のほとんどの関節は筋肉の運動によって起こります。

 

運動能力に関係するため、筋肉は当然、力の強い人のほうがたくさん付いています。
通常は女性よりも男性のほうが、子供よりも大人のほうがたくさん付いており、その分膨らんでいます。

 

人によっては筋肉の量が少なく、特に幼い少女などはほとんど筋肉が付いていないように見えるかもしれません。
しかしまったくないわけではなく、少しは付いています。そのため、表面に出てくる凹凸はわずかかもしれませんが、わずかだからといってまったく筋肉構造を無視して絵を描いてしまうと、おかしな絵になってしまうことがよくあります。

 

筋肉は多層構造になっており、いわば下からドスンドスンと重ねて積み上げたような形になっています。
そしてこれらは骨にくっついているような形になっているため、立体的に理解しておく必要があります。

 

一つの方向からだけでなく、いくつかの方向からどのように筋肉が付いているのかを知る必要があります。

 

 

現実の筋肉

このウェブサイトはキャラクターの描画を前提にしています。
それも標準的な人間の描画を前提としており、マンガにしか出てこないような筋肉隆々のキャラクターや、あるいは現実世界の格闘家のような体型は前提としていません。

 

標準的な人だと、体のすべての筋肉が見えることはほとんどありません。
普段は見えないか、あるいは特定の角度や特定の関節の曲げ方をしたときに、やっと見えるかどうか、というような筋肉もかなりあります。

 

特に男性の方であれば、ためしに自分の裸を鏡に映して、いろいろな関節を曲げたり、力を入れてみてください。非常に複雑な凹凸ができることがわかると思います。

 

非常にリアルな筋肉を詳細に描こうと思った場合、理論だけではなく、実際の人間の形を見ることが必要になります。
たとえ筋肉の位置や形状を理論的にすべて把握していたとしても、関節の曲げ方によって、あるいは力の入れ方によって、凹凸ができたりできなかったりします。
写真資料なしに、理論だけですべての筋肉の凹凸を予測するのは困難です。

 

逆に流行の美少女キャラクターなどを描く場合、あまり詳細な筋肉について覚えておく必要はありません。
特に陰影を省略し、線のみで構成されるマンガなどでは、およその位置を最小限覚えておくだけでも、それっぽく描くことができるようになります。

 

ここではあまり詳細な形状までは説明しません。ものすごく大きな筋肉の人間を描こうとする場合は、現実世界のそういう人の写真を集めたり、あるいは専門的な美術解剖学を参考にしてください。

 

 

筋肉の役割

筋肉の主な役割は、体を曲げることです。
筋肉に「力を入れる」ということは、筋肉を収縮させることです。伸ばすときは力はいりません。

 

たとえば腕を曲げるときに力を入れると、曲げた内側の筋肉が収縮し、ここに力が入ります。曲げるときの筋力とはここの筋肉のことです。

 

画像:腕を曲げている筋肉
腕を曲げている筋肉
このとき曲げた外側の筋肉は伸びており、ここには力は入っていません。仮にこの外側の筋肉を鍛えても、曲げる力は強くなりません。逆にこの筋肉は、腕を伸ばすときには縮むので、この筋肉を鍛えると伸ばす力は強くなります。

 

関節を曲げると曲げたほうの筋肉は、収縮する分太くなります。つまり力を入れている筋肉は縮んでおり、膨らむのです。

 

絵を描くとき、関節を曲げた場合は、曲げている内側の筋肉は縮んでふくらみます。力をたくさん入れれば入れるほど、大きく膨らみ、凹凸がはっきり見られるようになります。

 

曲げている外側の筋肉は伸びてへこみます。この部分の伸び具合やへこみ具合は、力の入れ具合には左右されません。ただし無駄な力が入り、伸びている側にも力が入ってしまっている場合、ここの筋肉も膨らんだりします。

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2017/7/29(土)「関西創作系オフ会」を開催いたします。ご参加お待ちしています。

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