骨と関節

首の骨は背骨の一部で、いわゆる蛇腹状(たくさんの骨が鎖のようにつながれていて蛇のようにうねらせることができる)になっています。

 

画像:首の骨。Poserのもの。
首の骨。Poserのもの。
首の骨。Poserのもの。
首の骨。Poserのもの。
このような形になってはいますが、実際は首が蛇のように滑らかにくねって曲がることはありませんので、1本の骨が首に通っていると考えてもかまいません。

 

首の関節点は上部と下部の2点あり、上部は頭蓋骨の付け根で、あごと同じ高さの部分です。
下部は鎖骨の根元辺りにあります。鎖骨の付け根と同じ高さです。

 

画像:関節点の位置。骨で表示。
関節点の位置。骨で表示。
重要なこととして、首を前に曲げるとき(前屈)では、主に下部の関節が回り、逆に後ろに曲げるとき(後屈)では、主に上部の関節が回ります。

 

前屈時、下関節は30〜45度くらい曲がりますが、上関節はせいぜい5度くらいしか曲がりません。
後屈時、上関節は90度くらい曲がりますが、下関節はほとんど回らず、やはりせいぜい5度くらいです。

 

また前屈と後屈で異なる関節で曲がるため、前屈と後屈を同時に曲げることが可能です。このようなポーズになります。

 

画像:前屈と後屈同時に曲げる。骨で表示。
前屈と後屈同時に曲げる。骨で表示。
側屈では左右対称で、主に上関節が曲がります。ですが下関節もわずかに曲がります。合わせて45度くらい曲がります。

 

画像:首の側屈。骨で表示。
首の側屈。骨で表示。
回旋は左右対称で、90度くらい曲がります。
骨は主に上関節が回っているのですが、肉は首全体が平均的に回りますので注意してください。

 

画像:首の回旋。骨で表示。
首の回旋。骨で表示。

 

表面に出てくる骨

首の骨は肉に埋もれていて前に出てきませんが、唯一、第7頚椎(けいつい)と呼ばれる骨だけは外に出てきます。
頚椎というのは背骨の蛇腹骨の一つ一つのことで、頭部の一番上が第1頚椎、下に行くにつれて第2、第3……と数えます。

 

この7番目の骨が第7頚椎と呼ばれる骨で、首の下関節の高さで背中側にあるでっぱりのことです。自分で触ってみるとよくわかると思います。
あまり目立つでっぱりではないので、キャラクターを描くときは描かれたり描かかれなかったりします。

 

画像:第7頚椎。肉体図。
第7頚椎。肉体図。

 

筋肉

首の筋肉はこのようになっています。

 

画像:首の筋肉
首の筋肉
首の筋肉
首の筋肉
首の筋肉はほぼこの図のまま描けばいいのですが、一つだけ、胸鎖乳突筋という、耳の付け根から鎖骨の中央に伸びている筋肉は少し注意が必要です。

 

画像:胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋
首を側屈したり回旋したりすると、回転した反対側のこの筋肉が浮き出てきます。

 

これは筋肉が縮んでいるのではなく、周囲の肉が伸びているために筋肉の形が表面に出てきてしまったものです。
首を側屈あるいは回旋したときは、この筋肉が浮き出てくるのでこれも描画するようにしましょう。

 

 

実際の形状

首の形状は、およそ単なる円柱と考えれば問題ありません。

 

首と頭部はそのままつながっています。これは頭部の下にすぐ首を置けば問題ありません。

 

首と胸部もつながっています。胸部は横に広いので、首の下側も横に広くなります。
ちょうど鎖骨とつながっており、鎖骨の上に乗っかっていると考えていいでしょう。

 

画像:首の凹凸線。
首の凹凸線。
首の凹凸線。
首の凹凸線。
首の凹凸線。
首の凹凸線。
首にも脂肪が多くつく場合があり、特に高齢になると首に脂肪がつき、非常に太く見えることがあります。
脂肪は筋肉ではないので、あまりデコボコはしません。脂肪で首が太くなると、頭部と同じくらいの太さになり、「首がどこにあるのかわからない」という状態になることがあります。

お知らせ

次回の「関西創作交流会(主に自分の作品を見せながら雑談する会)」は9月9日(土)寝屋川市で行います。参加費無料なのでぜひご参加ください。

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