習慣を身に着けるという能力を身に着ける

永遠に必要になるスキル「習慣を身に着ける」

人生の質を決めるのは習慣だという言葉があります。
学歴社会である現代の日本では、確かにそれはよくわかります。

 

はるか昔では、人は生まれながらにして職業が決められていました。
歴史で習うと思いますが、農家の子は農家、武士の子は武士、というふうに、本人の能力と無関係に、職業は最初から決められていたのです。
こんな状態では、いくら努力をしたところで、高い給料をもらったり高い地位を得ることはできません。

 

現代の日本では、とにかく勉強さえできればいい大学に進学でき、多くはいい会社(大企業)に就職できます。
勉強だけで100%幸せな人生が約束されているのではないのですが、それでもかなり有利なことには変わりありません。

 

それで勉強の成績を上げなければならないのですが、瞬間的に頑張ってもだめです。
1日だけ20時間勉強してみたとかでは、成績に反映されるほどの学力は身に付きません。

 

毎日やることが大事です。
毎日20時間も勉強しなくていいのですが、ある程度の時間、休みなくずっと続けることが必要になるのです。
そのためには勉強する習慣をしっかり身に着けることが必須になります。

 

その蓄積された時間は、合計すると膨大になります。

 

たとえば1日14時間勉強し、その週はほかに少しも勉強しなかったとしましょう。すると1週間で14時間勉強したことになります。
1週間で14時間ということは、1日2時間の勉強を1週間、毎日続けたのと同じです。

 

1日14時間というのはすごく大変で、かなり強い精神力が要求されます。
が、1日2時間程度を毎日続けるなら、それほど苦痛ではありません。
少なくとも1日14時間耐えるよりも、ずっと楽に達成できます。

 

またずっと後でも述べますが、一気に長時間勉強するより、間隔をあけて少しずつ勉強したほうが、ずっと記憶に残るのです。
普段は勉強せず、テスト前に一夜漬けをする人がたくさんいますが、これは時間的に見て単純に効率が悪いのです。
その瞬間はいい成績が取れるかもしれませんが、肝心の受験ではあまり成果が出ません。

 

 

習慣を変えるには少し時間がかかる

勉強する習慣を身に着けるというのは、残念ながら簡単ではありません。
私も実は、いろいろ試してみて数えきれないほど失敗を繰り返しています。

 

習慣を身に着けること自体が一つの能力なので、その能力を身に着けるにはある程度の時間がかかるのです。

 

そんな時間のかかることをやっている暇はないんだ!今すぐ成績を上げなければならないんだ!

 

とおっしゃるかもしれませんが、もしどうしてもすぐに成果がほしい場合、とりあえずこのサイトは置いておき、まずはその試験に全力を尽くしましょう。
このサイトの内容は効果が出るまでに時間がかかります。
まず緊急性のある問題を先に処理して、時間ができたらまた始めればいいでしょう。

 

 

練習する

勉強する習慣を身に着けるというのは、それ自体が一つの能力です。
能力というのは、計算をしたり本を読んだり、スポーツをしたり楽器を演奏したり、そういう能力と同じです。

 

能力は練習によって身に付きます。
ほかのあらゆる能力と同様、身に着く速さは個人差がありますが、「習慣をつける」という能力は、別に天才的な才能が必要なものではありません。
がんばれば必ず身に付きます。

 

ただし練習する必要があり、十分使えるほどに能力を身に着けるには、多少の時間がかかります。

 

学力を身に着けるのにも苦労しているのに、その前に勉強するための能力を身に着けなければならないのか・・・
そんな暇があったらさっさと勉強すればいいのではないか・・・

 

と気が遠くなるかもしれませんが、勉強時間を増やすことで、結果的に今までよりも学力が上がると考えれば、損どころか、人生のずっと後になるまで役に立つスキルです。

 

長い目で見れば、勉強する習慣を身に着けるというのはものすごい財産になるということがおわかりになるでしょう。

 

 

あなた自身をコントロールする能力

習慣を身に着ける能力というのが練習によって身に着くといいましたが、もちろん知識的にもたくさん知っているほど有利です。
このサイトでのお話は、多くが心理学に関するものですが、ほかにも社会の仕組みなどについても説明しています。

 

これらをたくさん知っていればいるほど、早くコツをつかめるようになるでしょう。

 

どんな勉強でも、やみくもに練習問題をやるだけでなく、その前に授業を聞いたり教科書を読んだりして、基礎知識を得ます。
基礎知識が増えれば増えるほど、練習をやるときには速く身に着くのは当然です。

 

でもあまり心理学の勉強ばかりしていて、肝心の受験勉強の時間が減っては意味がありません。
理屈を理解したらすぐさま実践し、勉強の習慣が身に着くまでいろいろ試しましょう。

 

 

リスクの少ない方法を取る

このサイトでは、あまり間違ったことばかりして時間を浪費しないよう、リスクの少ない方法をたくさん紹介しています。
リスクというのは、習慣を身に着けるために多大な時間を犠牲にするような訓練などです。

 

たとえば世の中には「自己催眠」というものがあり、自分で自分に催眠をかけることで、集中力や記憶力を上げるような方法もあります。

 

しかしこのような方法は、まず自己催眠の方法を身に着ける必要がありますし、それだけで相当な時間を消費します。
もしこれで効果がなければ、大量の時間を無駄にすることになり、しかもその時間は勉強していないので、完全に無駄にした時間です。

 

そういう時間的に危険な方法ではなく、たとえば「毎日図書館で決まった時間勉強する」とか「テレビを見てサボっているときに親に叱ってもらう」とか、無駄な時間を浪費しないで済む方法だけをここではおすすめしています。

 

 

手遅れにならないように

もう遅い、という時期になる前に、しっかり対策を打ち、後悔しないようにしましょう。
生きていくうえで、大変に重要なことです。

 

社会人の皆さんはすでに体験的にご存知だと思いますが、世の中には取り返しのつかないことがたくさんあります。

 

たとえばものすごい金額のギャンブルをやって、自分の全財産をなくしてしまったようなときです。
なくしてからではもう遅く、お金は戻ってきません。

 

大学3,4年の時に就職活動をさぼり、会社に就職しなかった。
これも「新卒」というチャンスを逃すことになり、やはり取り返しがつきません。

 

親が死ぬときに相続税について対策を打たなかったため、相続するときにとてつもない額の税金を取られ、破産してしまったとか、そんな話も数多くあります。

 

勉強というのは、そういう人生での重大な「取り返しのつかないこと」の一つです。

 

もっとも大学受験で浪人する人もいるし、資格試験では一度落ちても来年受けられたりします。
しかしそれは人生の大切な「時間」を犠牲にして再チャンスを得るということです。
年単位の時間を使うという、巨大なリスクを背負っていることを忘れてはいけません。

 

取り返しのつかなくなる前に、しっかり勉強する習慣を身に着けておきましょう。

 

 

よくわからない場合は?

このサイトではたまに専門用語が出てきたりします。
その意味もしっかり説明しておきますが、それでも内容自体が難しくて分かりにくいことがあるかもしれません。

 

わからなければ、何度も読んで理解するように努めてください。

 

あるいはどうしてもわからなければ、管理人の私に相談してください。