治療者は「先生」?
このサイトの方法は、心理療法の手法を参考にしています。
勉強の習慣を身に着けるには、最も近い分野です。
さて、普通病院では治療する側の人は「先生」と呼ばれます。
予備校でも学校でも、勉強を教える人は「先生」と呼ばれます。
しかし心理療法の世界では、治療者が自分から名乗る場合は「先生」と名乗らないほうがいい、という人もいます。
なぜかというと、この「先生」という自称をつけると、まるで一方的にアドバイスされて、教えられている側はすべていうことを聞かなければならないような感じがするからです。
相手が「先生」だと、いかにも頼れる人のように聞こえるかもしれませんが、変わるのは本人です。
先生に頼り切って、「先生が何とかしてくれる」と思っているとうまくいきません。
あなたの協力者・支援者
そこで、先生ではなく「協力者」「支援者」と名乗ったほうがいい、という意見があります。
心理療法では、あくまで変わるのは自分自身で、治療者はそれに協力する、支援しますよ、という意味があります。
なのでこのサイト自体も、あなたに協力する、あなたを支援をするものだと思ってください。
このサイトを読むとあなたに魔法がかかり、次の瞬間突然勉強ができるようになる、とは思わないでください。
変わるのは「自分自身の力」によってです。
あなたの力を引き出すために、このサイトを利用してください。
心理療法では「クライエント」と「セラピスト」
本当の心理療法ではいろいろな呼び方があるのですが、代表的なものでは、相談しに来る人を「クライエント(依頼者、相談者)」相談に乗る人を「セラピスト(治療者)」と呼びます。
さらにこの呼び方も一般的なもので、人によっては「コンサルタント」とか「ヘルパー」と名乗っている人もいます。
一般には「心理カウンセラー」という呼び方が分かりやすいかと思います。
それでも実際に心理療法をやっているとき、治療側のことを相談者が何と呼ぶのかは、その時の雰囲気だそうです。
別に強制するようなものではなく、ふつうに「先生」と呼んでいるところも多いようです。
治療者が自分のことをヘルパーとかコンサルタントとか名乗っている、ということです。
ここでは別に人の呼び方などどうでもいいのですが、「自分は努力しなくても、先生(このサイト)が何とかしてくれる、奇跡を起こしてくれる」というような考え方だけはやめるように注意してください。