常にいい方向にいくとは限らない

常にいい方向に変化するとは限らない

心理療法というのは、採用する方法によってはさらに悪くなることもあります。
ある方法は自分にとって良かったけど、別のある方法をやったらさらに悪くなった、ということがあるのです。

 

これもやはり心理療法ではよくあることで、心理療法というのはその可能性も含めて慎重に行うものです。

 

 

必ず効果を測定する

もしある方法を試してみたとき、明らかに勉強時間が減ってしまった。
しかも数日続けてみたのに、少しもよくなる気配がない、と感じられる場合、その方法は直ちに中止しましょう。

 

勉強時間が減ってしまうものは、たぶん自分に合わないやり方です。
その方法はやめて、別の方法を試しましょう。

 

合うか合わないかを判別するため、効果をちゃんと測定することが大事です。
その日、何時間くらい勉強できたか、記録しておきましょう。

 

 

数字で測定する

このとき、必ず数字で測るようにしてください。
つまりその日の勉強時間を必ず、どこかに記録しておきます。

 

なんとなく効果があったような気がしても、実際は勉強時間が減っている、ということもありえます。

 

どの方法か選ぶのは「なんとなく」でいいのですが、どれだけ成果があったか見るためには、必ず数字で把握するようにしましょう。
この日は何時間何分勉強した、など記録しておきます。

 

数字で表すことは重要です。
目標を立てるときにも数字を必ず使用します(1日何問やるか、とか)

 

もう一度言うと

 

習慣を身に着ける方法は、なんとなく、直感で選ぶ

 

のでいいが、しかし

 

目標の設定と効果の測定は数字を使う

 

です。

 

 

何も変化がなければ追加で別の方法を使用して様子を見る

もし何も変化がなかった、今までと勉強時間が変わらなかったという場合、もう少し頑張れば効果があるのかもしれません。
そういう場合、その方法も継続しつつ、別の方法を追加的に使用していきます。

 

効果があるかもしれないと思われるものについては、何もそこでやめる必要はありません。
しばらく続けてみて、それでもちっとも効果がないなら、やめてしまいましょう。

 

効果があれば、もちろんそれは継続します。
勉強時間が減れば、その方法は中止します。

 

 

外部による悪影響がある場合

自分でコントロールできない影響が外部からある場合、それが問題で勉強がはかどらない、ということもありえます。
たとえば親にずっと仕事の手伝いをさせられているとか、あるいは家族に暴力を受けて心身共に安定せず勉強どころではない、という場合などです。

 

こういった外部的な問題がある場合、まずはそれを何とかしなければなりません。

 

(ただ家族の虐待などがある場合、勉強できない理由は本人の問題ではないので、専門の相談機関に相談に行くなど、このサイトのアドバイスとは全く違う方法で解決すべきです)

 

もしあなたが一人暮らしで、しかも学生でクラブ活動とアルバイトをしているとしましょう。
クラブ活動とアルバイト、帰宅してから家事などもやると自分の自由時間、勉強時間が全くゼロだとします。

 

このような場合、まず自分のコントロールできる範囲で勉強時間を確保しないと始まりません。
自分の全時間が自分でコントロールできない範囲であれば、自分が頑張ってもどうしようもないからです。

 

こんな状況の場合は、普通ならまずクラブ活動をやめるのが妥当だと思います。