習慣が身につかない場合
次のどれか一つでも当てはまっていると、勉強する習慣は身に付きません。
- 自分が変わる気がない。
- 努力せずとも誰かが助けてくれると思っている。
- 努力や苦労をせずに成績を上げる方法が知りたい。
- 問題が他人のせいだと思っている。
- 真剣にやろうとしていない。
- 他人にすすめられて、いやいやながら仕方なくこのサイトを読んでいる。
どれか一つでも当てはまったら、まずはその考え方を捨てるべきです。
自分の力で、それも真剣に取り組む姿勢が必要です。
それでもできなければ、勉強する習慣を身に着け、志望校への合格や目的の資格を取ることは、あきらめたほうがいいかもしれません。
他人への依存と真剣さが欠けているのは危険
まず勉強する習慣がない人が、勉強する習慣を身に着けるというのは、何度もいっているように簡単ではないのです。
真剣に取り組まなければ成果は出ません。
いい加減な気持ちでやっても、時間の無駄になります。
学力というのは自分の人生に多大な影響を及ぼすので、それに真剣に取り組めないというのは、かなり危険な考え方です。
また「誰かがやってくれるだろう」という他人任せな状態や「誰かのせいでうまくいかない」という他者に責任を押し付けるような考え方も危険です。
人生の重大な転機に、他人から情報を得るのはいいのですが、方向を決めるのは自分です。
受験や資格試験という人生の重大なイベントを、他人任せにしたり、真剣に取り組めないというようでは、この先も大きな損失を繰り返しながら生きていくことになるでしょう。
努力や苦労をせずに効果は出ない
勘違いしないでほしいのですが、努力しなくても勉強できるようになる方法などはありません。
世間ではよく「心理系」などと呼ばれ、心理学を研究すると努力しなくても社会に適応できたり、頭がよくなったりとか、そんな迷信が出回っているようです。
まったくのでたらめです。
まともな心理療法のどんな本を読んでも、どんな先生についても、「相談者(患者)が苦労せずとも問題が解決する」というようなことは言われません。
優秀な心理療法家は、治療を始める前にまず「本当に治ろうとする意志があるか。努力しようとしているか?」と患者に聞きます。
それで「いや、私は真剣でない」とか「努力はしたくない」というような答えが返ってきたら、まずその考え方をどうにかしなければなりません。
私が治療者であれば「真剣でないなら別のところに行きなさい」といいます。
うつ病の改善にしろトラウマ治療にしろ、本人はものすごく努力しています。それである程度の結果が出ています。
うつ病というのは「努力できない病気」ではないのです。そういう時期になることもありますが、次第にやる気が回復し、努力しようとする意志が出てきます。その時に心理療法というのが、ある程度効果を発揮します。
うつ病患者の多くは、根っから努力が嫌いという人ではありません。むしろ努力家の人がかかりやすいとさえいわれています。
ものすごく努力する人でも、やり方を間違えているといい結果が出ません。そういう人はぜひ、このサイトを読んでください。
「どんなに努力しても結果が出ない(勉強する習慣が身につかない)」という人向けです。
こういう人は、正しい努力の仕方を教えれば勉強できるようになります。
「努力はしたくない。でも成績は上げたい」という人は、どんなに正しいやり方を教えても、勉強する習慣は身につかないし、成績はたぶんあがりません。
また後述しますが、「自分にはできるはずがない」と「努力したくない」は全然違います。
できるはずがないと思い込んでいるだけなら、それをなんとか解消すれば勉強できるようになります。
でも「努力したくない」というのは、どうしようもありません。手の打ちようがありません。
もし努力する気がないのなら、努力する気になってからこのサイトを読むといいでしょう。
気張りすぎない・緊張しすぎない
これから紹介する方法は、ある程度リラックスして試してみたほうが、習得が早いです。
真剣に取り組めと言っておきながら気張りすぎるなというのは、なんだか矛盾しているような気がしますが・・・
試験の勉強は長期戦なので、あまり気張りすぎて、初日からくたくたにならないほうがいいということです。
もともと怠け気味な人には「しっかりやれ!」と叱ったほうがいいでしょうが、これを読んでいるあなたはとても真面目で努力家の人かもしれません。
真面目な人にあまり「しっかりしろ!」というと、燃え尽きてくたくたに疲れて、後が持たない可能性も出てきます。
試験は人生の重大イベントで、決して手を抜くことは許されませんが、それでも毎日あまり張りつめていると、精神力が持ちません。
マラソンのように、最初から飛ばしていると後が持たないのです。
最初から全速力で走っていないからといって、決して手を抜いているわけではありません。
「これくらいのペースなら最後まで持つだろう」と予測しながら走っていきます。勉強も同じです。
コツですが、できるだけストレスがかからないよう、しかし毎日少しずつ変化させていきます。ここが重要です。