第4章のまとめ

第4章のまとめ

習慣で人生の質が決まる、といっても過言ではありません。
どんな能力も、日々の習慣の蓄積が最も強く影響します。

 

苦痛な習慣も1か月くらい続けると慣れてきますが、いきなり勉強時間をものすごく増やすと、ふつうの人はまず持ちません。

 

勉強の習慣を身に着けるには、気合や根性だけで乗り切ろうとするのではなく、ほかの様々な要因があります。
知的に習慣を身に着けることで、習慣を身に着けることがより成功率を高めることができます。

 

セミナーやカリスマ講師の講演を聞いても、一瞬感動するだけで自分の生活は少しも変わりません。
勉強の習慣を変えるのに、一瞬の感動は無意味と思ってください。

 

漫画やドラマで受験を扱ったものがありますが、これらは作り話です。現実はこのようにはいきません。

 

成績がよくていい大学を出た人のいうことを聞けば成績が上がる、というわけではありません。
なぜならそれは「もともと頭のいい人向き」の方法かもしれないからです。
「成績の悪い人がそれをやったら成績が上がった」という内容なら、効果が出やすいでしょう。

 

しかし元の状況は人によって異なるため、どんな場合でも「あの人がやったことと同じことをやれば自分も必ず絶対にうまくいく」ということはありえないのです。うまくいく可能性はありますが、必ずうまくいくとは限りません。
したがって「同じ方法で誰でも一気に解決できる」というような方法はありません。

 

ストレス(心の負担)は、我慢しているとそのうち爆発してしまいます。
あまり我慢していると不満が爆発してしまい、元の状態よりも悪くなることがあります(リバウンドとか跳ね返りとか呼ばれる現象です)
リバウンドが起きないようにするためには、習慣を少しずつ変化させることです。
つまり、いきなり勉強時間を急激に増やさないことです。
ストレスが溜まらないよう、少しずつ時間を増やしていきましょう。
そのうち体が慣れてきて、苦痛でなくなります。

 

ストレスが爆発しないようにする方法の一つとして、ストレス解消の代わりの方法を用意しておくとより確実です。
今までのストレス解消とは別の方法で、あまり時間を取らない方法を代わりに用意しておくといいでしょう。

 

うまくいく場合、習慣の変化は素早く起きます。あっさりうまくいくことが多いです。

 

このサイトに書いてある方法を試すとき、最初は慎重になるかもしれませんが、マニュアル通りにする必要はありません。自分なりに改良してもいいです。
またいろんな方法を、失敗を恐れず何でも試す意欲があるほうがいいです。

 

一つの技法にこだわりすぎてはいけません。
その方法が自分に合っていないのかもしれないし、自分にもっと合うように改良すれば効果が出るかもしれません。

 

いろいろな方法も、できるだけ日常生活に溶け込ませたほうがうまくいきやすいです。

 

習慣を変えることができたら、それを維持しなければなりません。
でも維持するのはそれほど難しくはありません。難しいのは最初の変化を起こすことです。
一度変化を起こせたら、そのやり方を覚えておき、忘れてもまた使えるようにしておきましょう。

 

習慣を変えるため、自分独自のもっともいい方法が探せるよう、できればいろいろなアイデアを出せたほうがいいでしょう。
「こっちのほうがいいかな?」と思ったら、遠慮なくやってみてください。

 

最初は心理的抵抗の少ないものからやっていきましょう。
いきなり抵抗の強いものをやると、実行せずに終わるかもしれません。
しかし抵抗のある方法というのは、習慣を急激に変化させる可能性が高いのです。
抵抗が強くても、もしできそうだと思ったら、思い切ってやってみてください。

 

それをやることで多大な時間を無駄にする可能性のあるものは、やめておきましょう。
たとえばこのサイトでは触れていませんが、自己催眠など、特殊な訓練をしないと効果が出ないようなものは、やらないほうがいいでしょう。
失敗すればそれまでの時間が無駄になるし、その時間を勉強に回したほうがいいでしょう。