何でも試す意欲

完全にマニュアル通りにする必要はない

習慣の変え方にはいろいろな方法がありますが、最初はとにかく慎重になりがちです。
あなたは最初たぶん、ここに書いてあることを一語一語すべて間違いなくチェックし、完全にその通りにしようとするでしょう。

 

でも基本的なことさえ押さえていれば、自分なりに改良してもいいのです。
手順をいくつか飛ばしてもいいし、別の自分で考えた手順を入れても構いません。
「こっちのほうがうまくいくかな?」と思ったら、そうすればいいのです。

 

 

心理療法自体がマニュアル的でない

ここに書いてある情報は心理療法の技法をもとにしていますが、心理療法というのがもともと、あまり決まった方法がないのです。
人間というのがかなり不確定なもので、機械のように「こうすれば必ずこうなる」というものではありません。

 

治療の方針やどうなりたいかなども、治療者が決めるのではなく、相談者と話し合って決めていったりします。
特に相談者の希望、セラピー自体をどんなふうにしたいかとか、どれくらいの間隔でセラピーに来たらいいのかとか、相談者側の意見を尊重しながら決めていきます。

 

病院のように「この病気だからこの薬を飲んで」というような、一方的なアドバイスはあまりしません。

 

 

何でも試し・失敗しても気にしない

失敗を恐れずに何でも試してみようとする心境がベストです。

 

うまくいかなくても、気にすることはありません。
そのうちできるだろう、くらい気楽なほうがうまくいきます。

 

 

技法にこだわりすぎない

習慣を変える技法、のようなものがいくつかあるのですが、あまり「技法」だけにこだわりすぎないようにしてください。
何度も言っているように、あなたを変えてくれるような魔法のような方法ではないのです。
あくまで変わるのは自分自身の力によって、です。

 

技法はそのままではあなたに合わないかもしれませんし、使いやすいように少し変えてもいいのです。
自分に合うように改良すると、とたんに効果が出ることもあります。

 

それより問題なのは、一つの技法にこだわりすぎて、そればかりやっているけどちっともうまくいかない、という場合です。
その方法は多分あなたに合っていない可能性が高いです。
そして自分に合わない方法は、何度やってもうまくいきません。

 

何度かやってみてうまくいかない場合は、さっさと別の方法を試しましょう。