自分の経験が最も重要である

心理学の法則より自分の経験のほうが確か

心理学というのは、個人によって法則が異なるものです。
他人がうまくいったやり方でも、自分でうまくいくとは限りません。

 

心理学の本でもいろいろな「法則」のようなものが出てくるのですが、これがいつも自分にその通りに当てはまるわけではありません。
もし心理学の法則と自分の経験とで、まったく違うことが書いてあった場合、必ず自分の経験を優先してください。

 

たとえば「やせている人は神経質である」という心理学の理論があります。
これはクレッチマーの気質論というので、心理学の中で出てくる法則の一つなのですが、これはすべての人に当てはまるわけではありません。

 

やせている人でも神経質でない人はたくさんいます。心理学の本ではこんな内容がよく出てきます。

 

これらが信用ならない原因は、心理学が基本的に統計によって示されていることによります。

 

「たくさんの人がこんな傾向にあるよ」というような意味なので、当然例外もたくさんいるのです。
また統計の取り方も、昔はいい加減な部分が多くあったので、心理学でよく出される定説でも、驚くほどいい加減なものもあります。

 

こういう法則を片っ端から鵜呑みにしていくと、まったく人間というのを誤解してしまいます。
「○○な人は浮気しやすい」とかいう法則を信じ切り、自分の恋人が浮気していると、根拠もないのに信じきったりして、破局したりします。

 

心理学の法則より、自分の経験やカンのほうが信用できると思ってください。
心理学の法則は「参考程度」にしておきましょう。法則がすべて正しいと思ってはいけません。
中には先のクレッチマーの理論のような、まったくでたらめに近い理論もあります。

 

心理学というのは、「どれが自分の役に立つか」を見極めるのがかなり難しい学問です。
自分が惑わされる恐れがあるなら、むしろ心理学などまったくやらないほうがいいです。

 

 

自分の「やりたいこと」を利用する

人はそれぞれ個性があり、みな違っています。
そして「自分にしかない何か」があった場合、それを強みとして利用することができます。

 

もしあなたが、勉強以外に何かやりたいことがある場合、それをうまく使いましょう。
自分の好きなことならストレス解消の効果が大きいはずです。
何か苦痛なことを続けるには、短時間でストレス解消する方法があったほうがいいです。

 

たとえばあなたが、走ることがすごく好きだったとします。
それなら勉強の合間、休憩時間に外を走ったりして息抜きするといいでしょう。

 

あるいはゲームや漫画を読むのが好きなら、報酬システムを使う手もあります。
ある程度勉強をやったら、ご褒美にゲームを少しだけします。
「問題を10問解くたびにゲームを10分」という感じで、ノルマに対して報酬をつけるとやる気を維持しやすいです。

 

こういうのを自分にしかないリソース(資源)を利用する、などという言い方をします。

 

もちろん勉強をほったらかしにして、走ることに夢中になりすぎてはいけません。
やりたいことに全力を注げないというのは不満かもしれませんが、社会は個人の情熱が治まるまで待ってはくれません。

 

何も考えずに、今ただやりたいことだけやり、肝心の仕事や勉強をほったらかしにしていると、後で大変痛い目を見ます。
瞬間的な快楽にのめりこみすぎないように注意してください。その先にあるのはたいてい破滅です。

 

もしどうしてもやりたいことがあるなら、とりあえず受験勉強を終えてからやることにしましょう。

 

 

「想像力」と「直感」

このサイトではたくさんの方法を紹介していますが、どれを選ぶかはあなたの「想像」と「直感」によるところが大きいです。

 

それにしても、想像力と直感という、なんだか信用しにくいもので勉強の方法を決めるのかと思われるかもしれませんが、私たちの生活を決める大部分はそのような想像力と直感でできています。
理屈ではあまり考えていません。

 

たとえば学校で、どのクラブ活動に入ろうかと決めるときは、そのクラブをやっていてどんな感じなのかと「想像」し、なんとなくこれはよさそうだという「直感」で決めることがほとんどです。
なぜこのクラブに入ったのかと聞かれたら「なんとなくおもしろそうだったから」とか「興味があった」というくらいです。

 

どのやり方がうまくいきそうなのかは、まずそれをやっているのを心の中で「想像」してみて、それが「うまくいきそう」「できそう」「続けられそう」と思ったら頑張ってやり続けてください。

 

 

アイデアをたくさん出す

ここに書いてある方法がすべてではなく、勉強に集中できる方法がほかに突然思いつくかもしれません。

 

たとえば人によっては、勉強する前にピアノを少し弾くと集中できる、という場合があるかもしれません。
勉強して疲れているとき、甘いものを食べるとすごくやる気が出る人もいるかもしれません。

 

そのようなものは積極的に利用していきましょう。ここに書いてあることだけがすべてではありません。
もっと勉強に集中できる何か、もっと長時間続けられるアイデアが思いついたら、どんどん試してみて、うまくいけば続けるようにしてください。