段階を間違った介入では効果がない

どの段階で行き詰っているのか

先のページで示した

 

1.無価値・無力・絶望への対処が済んでいる
2.アドバイザーあるいは周囲の人々との関係が適切である
3.問題の認識と望む結果をはっきりさせる
4.目標を詳細化し、課題とする
5.自分が当事者であるという認識があることを確認
6.習慣を変化させるための技法を実施する

 

ですが、どんな習慣の変化もこの順番で心的変化が起こるわけではありません。
順番が入れ替わることもあります。目標がはっきりしていないのに、習慣を変化するための技法で突然変わってしまうこともあります。

 

この順番はおよその目安であり、順番が絶対的に重要なことではありません。

 

それよりもこの中のどの段階でつまづいているかを見極めることが重要になります。
これらのどの段階でつまづいているかによって、行うべき対処法が異なるからです。

 

たとえばよく学校の先生が「将来の目標をしっかりと決めて!」といったりしますが、どんなにしっかりと目標を定めても(目標を詳細化し課題とする)、自分は努力しても成績が伸びないと思い込んでいたり(絶望・無力)、勉強して起こるであろう未来に価値を見出せなかったり(無価値)すると、勉強をする気は起こりません。

 

結果、先生のいった通り目標をしっかり定めたのに、実際にはできないということになります。

 

さらにあなたがその先生のことがすごく嫌いだった場合は、それがどんなに適切なアドバイスだったとしても、聞く気になれないでしょう(アドバイザーとの人間関係が良好であることが必要)

 

ここで非常に重要なことですが、

 

人によってどの段階でつまづいているかが異なり、そこの対処方法を使わないと効果が出ません、別の段階の対処法を使ってもうまくいきません

 

「誰でもこうすればうまくいく!」というような勉強のコツを教えてもらい、うまくいく人がいるのとうまくいかない人がいるのは、そのためです。