心理療法家は信頼できる人でないとできない

心理療法家は信頼できる人でないとできない

心理療法を施すときは、治療者が相談者から十分信頼されていなければなりません。
そうでないと、どんなに適切なアドバイスができたとしても、いうことを聞いてくれないからです。
治療者が嘘つきだったり不真面目だったりすると、相談者は当然、疑っていうことを聞かなくなります。

 

また治療者は「弱そう」でもいけません。
会社の人間関係と同じく、どんなにいい人そうでも治療するための専門的な知識がないとか、能力がなさそうだとかでは、まず信頼できません。

 

そしてこのような特徴は、見せ掛けでだますことはできません。
人はそういうのに敏感なもので、うわべだけの知識でごまかそうとしたり、嘘をついてだまそうとしても、必ず見破られるものです。

 

したがって心理療法の治療者というのは、常に信頼できる人間であるよう、また十分な能力を持って治療に取り掛かれるよう、普段から自分を磨き続けなければならない仕事といえるでしょう。

 

それは大変なことに聞こえるかもしれませんが、実はほかの仕事でも似たようなものです。
営業マンでも教師でも技術者でも、あらゆる仕事は人との会話、意思伝達、協力関係が必要になります。
そのとき相手に信頼されないようでは、仕事が成り立ちません。誰でも同じことです。

 

あなた自身が信頼できる人になることで、周囲の人たちのモチベーションも上がります。周囲との人間関係も良好になり、互いに協力し合って生きていくことができるようになります。

 

もしあなたが誰かの協力を得て勉強し、成績を上げたいと思うなら、相手もまたあなたの信頼できる人でなければなりません。
信頼できない人、この場合は不真面目な人や嘘つきな人はもちろん、勉強のやる気のない人や決めたことをすぐに放り投げるような人でもだめだということです。
人柄がいいというだけではだめです。成績は悪くてもいいので、やる気のある、我慢強い人を選ぶべきです。
そしてもちろん、あなたも相手の期待にこたえられるよう、勉強に対してやる気があり、辛抱強い人になる必要があります。