問題がよくわからなければまずは目標作りから
いきなり「自分の問題について話せ」と言われても、よくわからないかもしれません。
「問題って、勉強ができなくて困ってるんだけど」「やる気が出なくて勉強できない」くらいしか思い浮かばないかもしれません。
問題がよくわからない場合とか、なんとなく勉強できないという場合は、問題を取り上げる前に目標を作り、やってみてください。
それでうまくいかなかったら、どういうふうにうまくいかなかったのかを分析し、問題を取り上げて解決していきましょう。
目標の作り方については次の章で説明しています。
明日の勉強時間を今日よりも少し増やし、決めた時間に勉強します。
その時勉強する量も決めます。問題集を何問やるとか、詳しく設定します。
明日の何時から勉強を始め、何分間勉強をして問題を何問終わらせるという感じで決めます。
問題行動がわかってきた場合
問題行動がある場合、それを具体的に認識することで、その理由や根本の原因を明らかにしたりできます。
したがって問題について考えるとき、何か問題を具体的にするようなマニュアルがあるとやりやすいです。
これについて、心理療法の技法のひとつで、「メタモデル」というものを紹介します。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、私たちが普段使っている話の方法の一つです。特殊なテクニックとかではありません。
心理療法の現場では、相談者は問題についてあいまいなまま口にしたりするものです。
これを詳細化し、問題をより詳しく認識させるため、治療者がどんなふうに質問したらいいか、というのをまとめたものをメタモデルと呼んでいます。
何でも具体的に、詳細な内容を探るための質問集みたいなものです。
これは問題行動だけでなく、行動や勉強内容の目標・計画を立てるときにも役に立ちます。
自分の問題について、これらの手法で自身に質問してみましょう。
例を挙げながら説明していきます。
次のページから、「勉強すべき時にゲームばかりしてしまう」という例を取り上げてみましょう。
ただ、ここではゲームをやめるという例を挙げていますが、ほかの問題行動がある場合でも同じです。
「何もせずにだらだら過ごしてしまう」「アルコールがやめられない」「動画ばかり見て時間を無駄にしてしまう」というような問題行動があった場合にも同じようなやり方で問題を明らかにしていきましょう。