思い込みをなくすための「比較・判断・読心術」

比較・判断

「何と比べて」「誰がそういうのか」という質問です。

 

たとえば「ゲームをし過ぎてしまうんです」という悩みの場合、それは何と比べて「し過ぎて」いるのか、あるいは誰がそんなふうに言っているのか、と自分自身に質問してみます。

 

実はしすぎているといっても、たった30分かもしれません。
ただ、ほかの友達がほとんどゲームをしないので、友達と比べると1日30分というのが「しすぎ」に感じている、というだけかもしれないのです。

 

ゲームのしすぎだと思って悩んでいても、実はゲーム自体の時間はそれほどなくて、ほかに時間を消費している原因があるかもしれません。
たとえば勉強しているように見えて、大半は別のことを考えていて全然集中しなくて勉強が進んでいない、という理由かもしれません。
このような質問は、そのような別の問題が潜んでいる場合に有効です。

 

「誰がそう言うのか?」という質問も同じで、たとえばあなたの友人が「ゲームやりすぎ!」といっていたとします。
しかしやはりその友人は全くゲームをしない人で、1日30分でもやりすぎといっているのかもしれません。

 

 

読心術

読心術というのは超能力のことではありません。

 

ここでは「どうしてそれがわかるのか?」と自分自身に質問してみます。

 

この質問は、何らかの思い込みが生じて、解決の障害になっている場合(絶望や無力など)に役に立ちます。

 

たとえば「このままだと大学に落ちてしまいます」という悩みが出た場合、「なぜ大学に落ちると分かるのか?」と質問してみます。
それはなんとなくそう思っているだけで、根拠のない思い込みかもしれません。
本当は頑張れば大学に受かるかもしれないのに、勝手に思い込んでいるだけだとしたら、この質問で具体化し、受かる可能性があることを説明できます。

 

「なぜ大学に落ちると分かるのか」
「あまり勉強していないから」

 

というかもしれませんが、テストの点数を見てみると実は、そんなに悪くないかもしれません。
このように、本当はできるのにできないと思い込んでいるときに有効です。

 

しかしもちろん、テストの点数を見たら本当に悪く、その大学には行けそうにない、という結果が出るかもしれません。
その場合はまた別の対処が必要です。