目標の立て方のコツ

目標の詳細度とやる気

目標の立て方というのがあります。
そして目標の立て方を間違っていると、何をすればいいかわからないだけでなく、まったくやる気が出ません。

 

目標の立て方によってやる気が出たりでなかったりします。

 

重要なことは「今すぐ、何をすればいいかはっきりしている」ことです。

 

2点、重要なことがあり、「明日(あるいは今すぐ)」「何をすればいいか具体的に」わかっていることです。

 

 

明日何をすればいいかを具体的に書く

目標の設定期限が、すぐ近くの未来にすることが大事です。
今すぐとか、明日中にとか、そういう表現にしてください。

 

計画づくりに慣れればずっと後のことも計画するのですが、まず慣れていない現在は、すぐ後のことをまず書くようにします。

 

これがあまり後のことだったり、長期的な期限だとやる気が出なくなります。

 

たとえば「1か月後には毎日3時間勉強できるようになる」などです。
あなたが一番コントロールしやすい時間は、できるだけ今より近い未来、つまり「今すぐ後」です。
計画を立ててから、できるだけすぐ未来のことのほうが、達成する可能性が高いです。

 

あまり後のことを計画すると、たとえば「1か月後に○○をする!」などといっても、1か月後には今の気持ちを忘れているかもしれないしれません。
これと決めたらできるだけ早い時期のほうが実行できる可能性が高いです。

 

長期的な目標を立てると、必然的に内容もあいまいになります。
たとえば「将来医者になる」とか「○○大学に受かる」とかです。
いつまでに何をやればいいか全くわかりません。

 

さらに目標を立てるときは「具体的に」というのが重要です。具体的というのは、数字で表すということです。
今すぐ未来でも、内容が具体的でないとやる気が出ません。

 

たとえば「今すぐ医者になるための努力をする」といっても、何をすればいいかわかりません。

 

「明日この問題集を頑張ってやる」というのもいけません。
「頑張ってやる」では、どこまでやればいいかよくわからないからです。

 

「明日30分勉強する。そしてこの問題集の○問〜○問までやる」というふうに目標を設定してください。

 

そしてちゃんと数字で目標を出すようにします。
たとえば「○○問、問題をやる」とか「○ページテキストを読んで理解する」というふうにです。
数字で設定しないとあいまいになってしまい、どれくらいやったら終わるのかわからなくなってしまいます。

 

数字で課題を出していくことで、「これだけやったら終わり」というのが出せ、それまで耐えられるようになります。

 

 

長期的な目標が別にあってもよい

ただし、長期的な目標を持ってはいけないのかというと、そういうことはありません。
あなたが将来医者になることを目指しているのなら、「医者になる!」という目標はあってもいいし、重要なことです。

 

しかしそれはあくまで最終的なゴール、夢であり、「計画を伴う目標」ではないので注意してください。
こういうあいまいで長期的な目標は、具体的に何をすればいいかわからないので、次の行動につながりません。

 

目標は、行動につながらなければ意味がありません。

 

ごろごろ寝ていながら「医者になる!必ず医者になる!!」と、どんなに強く念じても意味はないのです。
強く念じてもだめです。勉強しないと医者にはなれません。

 

医者になるという夢があれば、それはそれでいいのです。
それとは別に、ちゃんとした具体的な計画を立てましょう。

 

 

具体的な目標で「行動」する気になる

人間、具体的に「何をすればよいか、どう行動すればいいか」がわかっていれば、計画を行動に移しやすいものです。

 

この「行動する」ことが重要です。勘違いしやすいところですが、

 

やる気が出る = 行動できる

 

わけではありません。

 

あいまいな目標を定めても、「やる気」は出ることがあります。

 

たとえば本気で医者になりたいので「将来医者になる!}という目標を設定したとします。
これでなんとなく「やる気」はでるのです。テンションが上がり、さらに自分が医者になって活躍しているところを想像したりすると、さらにテンションが上がります。
なんとなく、すごく「やる気」が出るような気がするのですが、勉強はしないのです。

 

これは最初の章でも言ったことですが、人間は感動したり、心の中で強く念じたからといって、習慣が変わるわけではありません。
強く思っても行動は変わりません。少しは変わることもありますが、でもあまり効果がないでしょう。

 

「思いが世界を変える」とか、そういう言葉にだまされないように注意してください。
そんなもので世界が変わったら、誰も苦労はしません。

 

成績を上げるためには、勉強するという「行動」を起こすしかありません。
そして行動を起こすためには、「行動」の内容をしっかりわかるように、具体的に設定することが必要なのです。

 

「1日10分この机に座って勉強し、この問題を1問解く。そして答え合わせをし、間違っていれば解答を見て理解する。それで終わり」のように設定します。