長期的目標を立てる

長期目標を立てる時期

日単位の計画が達成できるようになったら、次はもっと長期の目標を立てて達成できるようになりましょう。

 

ただし長期目標を立てるのは、あくまで日単位か、あるいは短い期間の目標を達成できるようになってからです。
それもある程度、繰り返して成功できるようになってからです。短期計画に慣れていないうちは、長期計画を作ってもうまくはいきません。

 

計画というのは、期間が短ければ短いほど簡単で成功しやすいからです。
短いほうでうまくいかないのに、長いほうでうまくいくはずはありません。

 

安定して短期の目標が達成できるようになったら、次に長期の目標を立てるようにします。

 

 

いきなり長すぎる目標を立てない

長期目標を立てるといっても、いきなり長すぎる計画を立てるとやはりうまくいきません。
1日単位で達成できるようになったら、次は1週間とか2週間程度の目標を立ててみましょう。長くても2週間〜1か月くらいの計画を立ててみます。
これくらいの長さでも無事に目標が達成できるかどうか見てみます。

 

 

長期計画の立て方

長期計画の立て方ですが、基本的には目標とすべき問題集やテキストを終える時期から逆算して出します。

 

たとえばあと半年でこの問題集の問題を200問解かなければならないとしましょう。
半年は180日くらいなので、1日1問だと少し足りません。1日2問やれば余裕で終わるでしょう。

 

最初は短めに取って、たとえば「1週間でこの問題集を30問終える」とか「1か月でこの問題集を100問終える」というふうに設定します。
このとき必ず逆算で、1日に終えるべき問題の数も出します。テキストなら1日で読むべきページ数を決めます。そうでないと「今すぐ何をすればいいか」がわからず、何もせずに終わってしまいます。

 

長期計画を立てる目的は、そこから「1日にすべき問題の量を逆算して出す」ことです。人間、結局はすぐ目先の計画分量を数字で出さないと、何もできないものです。
1週間で30問なら1日5問くらいです。1か月で100問なら1日3〜4問です。必ず1日にやるべき数を出します。

 

そして実際にそれができたかどうかを後で検査しなければなりません。

 

 

目標の検査

仮に1週間の目標を立てみたとします。たとえばある問題集を、1日当たり5問やれているなら、1週間は7日なので、合計35問できるはずです。
この単純計算で、実際に35問やれているかを見ます。

 

35問やれたなら問題ありません。そのままもっと長期の、半年や1年単位の目標を作りましょう。

 

では35問やれなかったらどうでしょうか?実際やってみると20問しかできなかったとします。
1日5問しっかりやっていれば35問終わるはずですが、たとえば日曜や土曜は気が抜けて勉強しなかったとか、1週間に2日くらいはどうしても気が抜けてやる気が起きなかったのかもしれません。

 

このように長期目標を立てたときは、単純計算どおりにいかないことがよくあります。
この場合だと、ほとんど1日5問はできているものの、実際には1週間では20問しかできないことになります。
したがってこの段階ではまだ、「1日5問」ではなく「1週間で20問」でさらに長い計画を立てないといけません。
1日5問で半年とか1年単位の長期計画を立てると、計画が少しずつ狂って、1年後には大きな狂いになって不足分ができてきます。その不足分のために受験や資格試験に落ちるかもしれません。

 

1週間で35問できたとしても、1か月で35×4=140問できるとは限らず、実際には100問くらいしかできていない可能性もあります。

 

このように計画を立てたら、その長さにかかわらず、必ず後で見直すようにします。
そして計画と実際の達成度とのずれがあれば、計画を修正する必要が出てきます。さもないと予定通りに終わらないかもしれないからです。

 

自分の頭の中の理想の達成度で計画を立てるのではなく、「実際にできた量」を参考に長期計画を立てるようにします。