理想の目標と実際の達成度のずれを訂正する

途中で怠けた日があったら?

毎日必ず一定のペースで勉強できるとは限りません。人によっていろいろな事情があります。
特に社会人であれば、仕事が終わってから家に帰る時間は日によって違うかもしれません。夜遅く帰ってきて、入浴してすぐに就寝、朝起きたらすぐに出社、というようなこともありえます。
学生でも、人によっては部活動やアルバイトがあり、帰宅時間が一定でないかもしれません。

 

それでどうするかというと、勉強できない日があったら、次の日に2倍勉強して昨日できなかった分を取り返すようにします。
あるいは平日に取り返す時間がないなら、休日に一度にやってしまう手もあります。

 

たとえば問題集を1日5問やり、1週間で35問するものとします。
周の真ん中あたりで1日さぼってしまい、その日は全く問題をやらなかったら、次の日に10問やって昨日できなかった分を取り返します。
これができない場合は、休日などの時間の余っているときに10問やって、取り返します。これで1週間で35問の課題を達成できます。

 

もしこれができず、1週間でどうしても30問くらいにする場合、長期目標もこれに合わせて修正しなければなりません。
1週間35問なら1か月に約140問、3か月で420問程度になりますが、1週間30問のペースだと同じ問題数(420問)をやるのに3.5か月かかります。
1週間20問のペースでは420問やるのに5か月と1週かかります。
こういう「ずれ」が、場合によっては致命傷になりうるので、間違いなく指定期間内に終わるよう、計画を変更しなければなりません。
試験というのは割とぎりぎりで受かる場合が多く、いくつかの問題の取り逃しで試験に落ちる、という可能性も十分考えられます。油断はできません。

 

 

60%計画?

計画を立てるときは、頭の中で考えている進度の60%くらいに計画しておくのがよい、という教えがあります。
たとえば問題集を、1週間で50問やれるかな?と思っている場合、実際にはその60%くらいしかできないことが多いので、1週間で30問程度に計画しておいたほうが現実的ですよ、という意味です。

 

これは特に社会人が仕事の量を推測するためには都合がいいようです。
学生だと外から邪魔が入ることはほとんどないと思いますが、社会人の仕事だと、突然仕事が入ったり、突然予定外の付き合いやクレームなどが入ったりします。
この予定外というのを考慮した場合、だいたい元の計画の60%くらいの量しかできない、ということのようです。

 

この60%というのはあくまで一般的な社会人の目安であり、絶対60%でないといけないというものではありません。人によって違います。
あまり外部の干渉のない仕事ではもっと多めの割合でもいいかもしれませんし、突然の仕事がものすごく多い仕事では、50とか40%くらいの予定にした方が現実的かもしれません。学生ならもっと時間が取れそうです。

 

いずれにしても、計画を少し実行してみたときに、「頭の中で予定した量」と「実際にできた量」に差があることが多く、たいていは予定した量に追いつかないものです。

 

この差をなくすため、計画には随時変更が必要になります。
計画が予定よりも狂い始めたら、やれなかったノルマを次の日かその週のうちに取り戻すか、取り戻せそうにないなら計画自体を変更しなければなりません。
面倒がって計画をそのままにしておくと、理想の計画と実際にこなした量に差が開いてきて、今日やるべき数字を見てもやる気が出なくなってきます。