自分が当事者であるという認識があること

心理療法における当事者意識

心理療法も一つの治療技術として世の中に認識されつつあるので、それはまるで薬や注射のように、自分は何も努力しなくても治療さえ受けていれば治ると思っている人がいます。

 

しかし残念ながら、心理療法というのは医療の治療とは異なるのです。心理療法は、本人が相当に努力しないと効果がありません。
そして優秀な治療家ほど、最初にこの当事者意識を相談者に持たせようとします。

 

誰かが自分に魔法をかけてくれて、気が付いたら治っているとか、そういうことはありません。

 

心理療法を行う治療家は、治療する前にこういったことをはっきり相談者に断っておくことが重要だといわれています。
このサイトには習慣を変えるための方法がたくさん書かれていますが、「このサイトを読めば魔法のように自分は変われる」などと思ってはいけません。
変わるのはあくまで自分自身の力によって、です。努力して少しずつ変えていくしかありません。

 

 

自分が行動して解決できる方法を探る

実のところ、問題の認識具合によっては、自覚していないけれども他人のせいにしていることがあります。
また非常に多いパターンとしては、自分が動けば解決できる方法があるのに、他人が動けば解決できる方法を必死で願っているような状況です。

 

たとえば夜、いつも家のリビングでテレビがつけっぱなしになっているとしましょう。
テレビがついているので、あなたはついテレビを見てしまいます。気が付いたら寝る時間になっていて、勉強していないとします。

 

このとき「家族がテレビをつけなければ勉強に集中できそう」だとしましょう。
そして家族にテレビを消すようにいっても、いうことを聞いてくれないと「家族がテレビを見なければ勉強できるのに!」となってしまいます。

 

でも家族の行動はあなたにはコントロールできません。
説得できればいいのですが、協力してくれなければそれでお手上げでしょうか?

 

そんなことはありません。要はテレビを見てしまうのが原因なら、その部屋にいなければいいのです。
自室にいてもテレビの音が気になってしまう場合、図書館でずっと勉強していればいいのです。あるいは友達の家で勉強させてもらう手もあります。

 

たった一つの解決方法、それが他人が動かなければいけないほうな方法にこだわりすぎていると、ほかの解決方法があるのにそれが見えなくなってしまいます。
自分が動いて解決できる方法はないか」を探すことが大事です。

 

他人が何か行動を起こさなければ問題が解決しない、というような目標は作ってはいけません。

 

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10章のまとめ
習慣を変えるためには自分自身が行動を起こす必要があります。他人に何かしてほしいと願ってもたいていかないません。自分に何ができるかをまず考えましょう。
自分がコントロールできる範囲を知る
自分の習慣を変えるためにはいろいろなことをコントロールする必要がありますが、他人は基本的にコントロール不可能です。他人に何かを願ってもかなわないことがほとんどです。
無力感や絶望感が残っている場合他人のせいにしがちである
他人のせいにしてはいけないといっても、本当に他人が悪すぎて自分が行動できないこともあります。その場合その人との関係を見直すべきです。
自分の「当事者意識の程度」を確認する
ここでは当事者意識を3段階に分け、段階に応じておよそどう対処していくかを見ていきます。

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