大まかな分類
これから勉強の習慣を変えるための技法がたくさん出てきますが、大きく分けると次のようになります。
- 人間関係を変える
- 場所を変える
- アンカーとスイッシュ
- 生理的状態を変える
- リフレーミング
などです。
これらは大まかに分けただけのもので、あまり厳密な分類ではありません。
またよくわからない言葉が出ていますが、内容は別に難しいものではありません。
専門用語の都合上、こういう言い方しかできないだけです。
どの方法からやってみるか?
これらの方法のうち、「これは自分に合っていそうだ」と思ったら、それをやってみてください。
それはたぶん、やりやすいという都合もあって、成果が出やすいです。
しかし「これはなんとなくいやだなあ」と思うものの方が、無理するとすごい効果が出ることがあります。
人間、習慣を大きく変えるときには心に抵抗ができるものです。
抵抗を感じるということは、大きく変化できる可能性が高いということです。
問題から効果的な方法を推測する
今自分自身が持っている問題から、どの方法がうまくいきそうか、およそ予想することはできます。
周囲の意見に流されやすい→人間関係を変える。他人の意見に左右されやすいなら、勉強しやすい人間関係を自分から作っていくと効果的です。
家にいるとだらけてしまう→場所を変える、図書館などで勉強する。学校や図書館など、なんとなく「勉強する雰囲気」になると勉強できる人は、そういう場所にい続けることで勉強しやすくなります。
何かを見るとどうしてもそれをやりたくなってしまう→それを排除する、部屋をきれいにする。部屋に漫画の本やゲーム機があると遊んでしまう場合、それをなくしてしまえば遊ぶことができなくなります。部屋を掃除するのはそういったおもちゃをなくすという目的が果たせばければ意味がありません。
心理療法を施す治療家は、相談者の話を聴きながらどの対処法(コーピング)がいいかを判断して提案しますが、皆さんはそういうことはたぶんわからないと思います。
しかし別に間違ったものをやってみたからといって何か問題が起こるわけでもないので、数打てば当たるということで、片っ端から試してみましょう。
やってみて
- 効果があれば(勉強時間が増えれば)継続
- 何も変わらなければ継続。ほかの方法を追加
- 逆効果なら(勉強時間が減れば)それをやめる
です。
このうち「何も変わらなければ継続」の場合ですが、これは最初が効果がないけど、しばらく続けているうちに効果が出てくるという場合があるためです。
しばらく続けてもまったく意味がないと思ったら、やめてしまいましょう。