それぞれの方法は複数の段階にまたがっている

習慣を変えるための段階

 

  • 1.無価値・無力・絶望への対処が済んでいる
  • 2.アドバイザーあるいは周囲の人々との関係が適切である
  • 3.問題の認識と望む結果をはっきりさせる
  • 4.目標を詳細化し、課題とする
  • 5.自分が当事者であるという認識があることを確認
  • 6.習慣を変化させるための技法を実施する

 

のうち、「自分がどこでつまづいているか」を知っていると有利ですが、絶対に知っていないといけないというわけではありません。
さらに自分では「ここでつまづいている」と思っていても、意外と違うところでつまづいていたりします。

 

 

それぞれの方法は複数の段階にまたがっている

これから説明する様々な方法は、人間関係を変えたり場所を変えたり、過去にうまくいった方法を探ったりしますが、これらの方法は上の1〜5の中の、複数の段階にまたがって効果があるものが多いです。

 

たとえば「モデリング」というやり方があります。
これは勉強がうまくできている人のやり方を分析して、自分のやり方に取り入れるというものです。

 

このやり方はこれら段階のほとんど全体にわたって影響します。
そのうまくいっている人というのが、「問題を自分のこととしてとらえる」とか「目標の持ち方はこんなふうにしている」という特徴を持っているとすると、上の3と4を同時に満たしていることになります。

 

さらに心理的に「できる人になりきる」という状態は、絶望的な状態から立ち直らせることがあります。
よく「ヒーローのような誰かになりきる」ことで、自分が何でもできる気になることがあります。この状態は、一時的にでも1の絶望感や無力感をなくします。

 

 

気楽にいろいろ試す

というわけで、いろいろややこしい説明をしてきましたが、結局は「いろいろ試してみる」というだけです。
あまり理論的なことを難しく考えず、片っ端から試してみてください。

 

ただ上のような理屈を知っていると、うまくいかなかったときにどうすればいいか、どこでつまづいているからこの方法が最適だろうとか、見当をつけられるので有利になるというだけです。
自分がどの段階でつまづいているかはっきりしており、その段階を進めるための方法がどれなのか知っていれば、それをすることで効果が出やすいでしょう。