気分が乗らなくても勉強できる場合がある

神経言語プログラミングの5段階

心理療法の一派に「神経言語プログラミング」というものがあります。英語でNeuro Linguistic Programmingなので、略してNLPと呼ばれます。

 

NLPの中には、「レベルのネットワーク」という概念があり、人の行動や考え方を変えるために作用する「段階」の定義です。

 

  • 1.環境
  • 2.行動
  • 3.能力
  • 4.価値観・思い込み
  • 5.感情・気分

 

これらは相互に関係しており、ある段階に何か変化を及ぼすと、別の段階にも影響するということです。

 

ちょっとわかりにくいので例を出してみましょう。

 

 

さまざまな段階から行動に影響を与える

あなたの今の目的は、勉強をすることです。勉強をするという「行動」をするのが目的です。これをやるために、ほかの段階からアプローチすることができます。

 

たとえば環境を変化させます。家では勉強に集中できないけど、図書館でなら集中できるかもしれません。
環境を変化させることで、行動にも影響が出るわけです。

 

生理的状況というのは、いわばこれの「感情」の部分です。何らかの方法で気分を高め、やる気にさせることで勉強するという行動を引き起こすこともできます。

 

毎日小さい目標を立てて達成することで、あなたは「自分はできるんだ」という自信を取り戻していきます。できるという「思い込み」が生じることでやる気が出て、勉強するという行動を引き起こします。

 

ここで私がいいたいことは、勉強するという「行動」を引き起こすためにはさまざまな段階から引き起こせるということです。
何もやる気という「気分」だけが勉強という行動を引き起こすだけではありません。

 

やる気という「気分」がまったくないのに、勉強を始めることすらあります。
たとえば試験が近づいてきて、周りのみんなが必死で勉強し始めたので、自分もつられて勉強している、というような場合です。
別に自分の内面で「勉強するぞ!」と気合を入れたわけでもないのに、周囲が頑張っているという「環境」に影響されて、なんとなく自分も勉強を始めた、ということです。

 

私がこのサイトで説明していることは、これら5段階のさまざまなところからアプローチしています。環境を変えたり気分を変えたり、いろいろあります。
一つの方法にこだわらず、いろいろ試してみてください。あなたにぴったり合う方法がどこかにあります。