試験に受かった後のことを考える

試験に受かった後のことを想像する

あまり受け身に勉強している人にありがちなのですが、試験や受験に受かった後にどういう利益があるか、具体的に想像していないことがあります。

 

資格試験であれば、資格を持っていなくて取引先に信用されないとか、今までできなかった仕事があるでしょう。

 

いっぽう受験では特に、受かった後にどういういいことが待っているか、よくわからないことも多いです。
たとえば大学受験に受かって、どういいことがあるのか?志望する大学に行けて、望んでいなかった大学よりもどうよかったのか、よくわからないことがあります。

 

ほとんどの人にとって、試験勉強自体が苦痛なことなので、その目標を達成した後に何かいいことがある、と思っていなければやっていられません。

 

要するに、情報を集めるということです。以前の章では、「無価値への対処」の中に、社会人になったらどうなるかとか、先の情報をできるだけ集めておくと動機がはっきりし、やる気が継続すると述べましたが、試験に受かった後のことを考えるというのは、それの中の一つです。
情報はもちろん、具体的でたくさん集めれば集めるほどいいでしょう。報酬がぼんやりしているとやる気が出ないものです。

 

勉強自体が楽しいことなら、それによって出る結果のことを考えなくても続けられますが、たいてい楽しくありません。

 

苦痛なことを長い時間やり続けるためには、それを乗り越えたときの報酬をはっきりさせておかなければ、続きません。

 

しかしもちろん、単に受かった後のことを想像して、いい気分になっているだけでは意味がありません。
その気分を使い、やる気に変えるということです。