WEBデザイナーという仕事の未来

今日は本職の仕事でウェブデザイナーの方と打ち合わせしてきました。私は発注側です。その時思ったことが「ウェブデザイナーという仕事は10年後にも存在してるのかな?」でした。将来この職業のジャンルごとなくなるのではないかと思ったのでした。

 

そのデザイナーの方はワードプレスというツールを使ってサイトを作ってくれました。私が昔、というか今でもそうですが、HTMLなどを使って作るよりもずっと便利で、素人でも簡単にサイトを作れるようになっています。

 

素人でもサイトを作れるようになった。これがもっと進んで、ほんと何も知らないド素人でもサイトを作れるようになったら、専門家の力は必要なくなるということです。サイトを作る仕事は、この世からなくなるでしょう、と予想したわけですね。

 

クライアント、つまりサイトを作ってほしい発注者が、サイト作りに関して望んでいることは何か?大きく2つあります。
1.検索上位に表示されるなどの「集客」ができること
2.成約力やリピートを増やす。優れた文章が書けること

 

とにかくきれいなデザインを作るとか、見た目のいいサイトを作るとか、いろんな技を駆使して楽しいサイトを作るとか、そんなことは全く望んでいません。面倒なことをしてサイトを重くしたらかえって逆効果です。

 

これからウェブデザイナーに求められているものは何か?まずコピーライティング(人を引き付ける文章)ができると優秀です。発注者は自分の仕事はプロでも、文章のプロではありません。客を引き付ける文章なんて知らないので、そこをやってくれると非常に助かります。

 

もしウェブデザイナーが文章が苦手で、コピーライティングを外注してやらせているとしたら、発注者はデザイナーを通さずにサイトの枠組みを作り、文章だけコピーライターに直接頼むだけです。ウェブデザイナー、いりません。

 

次に検索上位に表示されたらいいなーという話ですが、これはウェブデザイナーやコピーライターにはまずできないことです。何しろこれがデザイナーにできたら「内容以外の要素で検索順位を上げられる」ということになります。それはグーグルの望まないことです。

 

サイトの内容がおろそかになっているにもかかわらず検索順位が上がっている、という事態は、グーグルの最も望まないところです。検索順位を上げることは、コンテンツのその仕事の専門家にしかできず、外部の人間にはできません。

 

それでも「検索順位を上げられるデザイナー」なるものがいるとしたら、たとえばデザイナー自身がクライアントに検索順位の説明をし、クライアントにインタビューなどをして適切な情報を提供できるようにサイトに反映させるとか、そういう仕事が必要になります。

 

デザイナーがそこまでするのはかなりの時間を必要としますし、発注者も相当の時間を消費します。そうなればかなりの大金が動くことになるため、これができる業者は限られてくるでしょう。中小企業にとってはあまり現実的ではないと思います。

 

もう一つのパターン、これが一番現実的で生き残れるウェブデザイナーの形だと思いますが、デザイナー自身がその道の専門家であること。別の専門職種を身に着け、その方面の専門のサイト作りをやるという形です。

 

たとえば不動産の仕事を10年くらいした後にウェブデザイナーに転身する。すると不動産の仕事内容や法律もよく知っているため、不動産屋のサイト作りの仕事を受けるときはほかのデザイナーよりも圧倒的に有利です。

 

実際私は不動産の仕事をしているのですが、もしウェブデザイナーが「元不動産屋です」といったら、ためらいなくその人に注文するでしょう。物件をサイトにどう載せたらいいかとか、素人はわかっていません。それを即座に提案してくれるとしたら、非常に助かります。

 

このように、これからは別の専門職をやりながらウェブデザインの仕事をする人が生き残るでしょう。一番生き残れないと思うのは、ウェブデザイナーの仕事しかしてこなかったウェブデザイナーです。