コンサルタントという仕事について

コンサルティングという仕事

「どのようにしたら売れるか」というのは、現実の仕事でいえば「経営コンサルティング」とか「ウェブコンサルタント」とか、そういう系統の仕事に相当します。
経営コンサルタントというのは、経営者(会社の社長など)に「このようにしたら経営がうまくいきますよ」などと経営のアドバイスをする仕事です。

 

 

コンサルタントには専門分野がある

コンサルタントは社長にアドバイスする仕事なのですが、それはもちろんその業界に非常に詳しくなければなりません。
たとえば病院の経営をアドバイスするのであれば、医療業界に非常に詳しくなければいけません。そして人間、どの業界にも詳しく、どの業界でも通用するような方法をアドバイスする、というようなことはほとんどできません。
もしあなたが病院経営のアドバイスを求めているのに、不動産経営のコンサルタントに頼んでも意味がないということです。
そしてできれば、実際に病院経営の経験のあるコンサルタントに頼むといいでしょう。いくらたくさん情報を持っている人でも、病院経営をしたことのない人に病院経営のアドバイスができるとは考えられません。
オタクジャンルで収入を得ようと思ったら、オタクジャンルで収入を得ている人にアドバイスを求めるべきです。

 

 

できるだけ似た境遇にある人のアドバイスを受ける

私はコンサルティングの仕事をしたことはありませんが、私自身が経営者であるため、コンサルタントのセミナーに行ったりアドバイスを受けたことはたくさんあります。
またコンサルタントも自分の情報をウェブサイトなどで大量に発信していることも多いので、多くのコンサルタントの意見を仕入れることは、別にセミナーに行ったり専属で雇わなくても可能です。

 

さてそこでわかったことなのですが、コンサルタントたちの意見はある程度共通の認識もあるものの、異なる主張をしていることがよくあるということでした。
人によっては正反対の意見を述べており、しかもそれでどちらも成功している、というものでした。しかし別に彼らは嘘をついているわけではありません。どういうことでしょうか?

 

自分がやろうとしていることとコンサルタントの実績とは、もともとの境遇がかなり違う場合がよくあります。
たとえばあなたが漫画を売り込もうと思っているのに、アドバイスを受けようとしているコンサルタントはスーパーマーケットの事業展開で成功した人だとしましょう。
漫画業界とスーパーマーケットは全然違う業界なので、同じようにやってもうまくいかないのです。スーパーマーケットの業界で成功したやり方も、漫画の世界では全く通用しない可能性が高いです。

 

こういった境遇の違い、業界の違いなどがあるため、コンサルタントの言うとおりにしたのに全く成果が出ない、ということが起こります。

 

したがって、コンサルタントのアドバイスを生かすためには、できるだけ自分と近い状況にある人のアドバイスを見るようにしてください。
あなたが漫画を描いて収入を得たいのであれば、同じく漫画を描いて収入を得ている人の意見を参考にした方が、うまくいく可能性も高いです。
しかもただ漫画を描いている人というだけでなく、境遇も自分と似ている方がいいです。
もしあなたが全く無名で才能があるかどうかも分からないような人なら、有名で才能あふれる人の意見を聞いても多分参考にはなりません。
あなたと同じく、無名で才能のなさそうでうまく収入を得ている人がいれば、その人が一番参考になることでしょう。

 

私もこのオタクジャンルに長年居続けているので、あなたが漫画やアニメ、ゲームで何とか収入を得たいと思っている場合は、ある程度参考になると思います。
でも鵜呑みにはしないでください。境遇や状況が似ていたとしても、完全に同じ状況というのはありえないのです。うまくいった時期もずれているでしょう。

 

どんなコンサルタントの意見も、その通りにすれば100%うまくいく、というようなことはありえません。コンサルタントによっては「私の言うとおりにすれば100%成功します」と言っている人もいますが、だまされないように気を付けてください。そんなことはありえません。