さまざまなプロポーション

さまざまなプロポーション

人のプロポーションはそれぞれ異なり、人種、年齢、性別などで、さらに同じ条件でも個人差があります。

 

先の章では、体のさまざまな部分の長さを見てきましたが、これは「アニメやマンガで使えそうなキャラクターのプロポーションの例の一つ」にすぎません。私が現実の人間のモデルを計測し、さらに使いやすく変更して作り出したものです。

 

しかし絵描きにはそれぞれ画風があり、そこで必要とされるプロポーションもそれぞれ異なります。
この数字だけを暗記して使っているだけでは、私が考えたこのプロポーションしか使うことしかできません。

 

あなたが必要としているプロポーションのデータは、あなた自身が作る必要があります。
それで、私がどのようにしてこのようなデータを作っていったのかを、今から説明していきます。
計測技法を自分のものにし、必要に応じてデータを集めたり、最適なプロポーションを自分で作り出せるようになってください。

 

 

計測と創作

自分が必要とするプロポーションを作り出すためには2つの過程があります。
一つは「計測」でもう一つは「創作」です。

 

計測というのは、美術のポーズ写真集や身体計測のデータなどを利用し、必要な体の部分の長さを計測することです。
必要な数字データは、最初からどこかに書かれているわけではありません。
美術のポーズ集は、単にモデルがいろいろなポーズをとっているだけですし、身体計測のデータも、自分が必要としている箇所のデータが必ずしもすべて載っているわけではありません。
写真を見て定規や画像ソフトなどを使い、長さを自分で測る必要があります。これが「計測」です。

 

計測を行わずにいきなりプロポーションを創作してもいいのですが、慣れていないと不自然な比率になってしまいます。
私もやったことがあるのですが、一見うまい比率を出したように見えても、細かいところでおかしな点が出てきて、修正しても時間がたって見直すとやはりおかしい、だからまた修正して……というようなことを繰り返し、いつまでたっても実践で使える比率を出せませんでした。

 

適当にプロポーションを創作的に作り出しても、よく見るとおかしな形になっていることが少なくありません。
かっこよく見せようとした結果、脚だけ不自然に長くなってしまい、妙に腕は短いままで、裸にしてみると不気味なくらい体が細い、というようなことが起こったりします。
また線画で描いただけでは不自然に見えなくても、細かく陰影をつけると不自然に見えるようになる、ということもよく起こります。詳細な情報を描きこむことで、リアルな人体との詳細な比較が頭の中でできるようになり、とたんに今まで気づかなかった不自然な点に気づく、ということがあります。

 

人間の形として、不自然でない範囲で比率を変えなければなりません。

 

実際のところ、現実の人間のプロポーションを詳細に計測し、そこから必要に応じて数値を少しずつ変更していくほうが無難にいい比率を出すことができました。
なのでいきなり比率を考えるよりも、まずは現実の人間の長さを詳細に計測し、プロポーションを覚えたほうが、最終的には速くいい比率を出すことができると思います。

 

まずは現実の人間の計測を行ったほうがいいでしょう。

お知らせ

2017/7/29(土)「関西創作系オフ会」を開催いたします。ご参加お待ちしています。

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