市販の勉強本は効果がありますか?

市販の「勉強本」は参考になるか

よく本屋さんで「記憶術」とか「すごい勉強法」のような本が売られています。
これらの本の内容を実践すると、すごい記憶力が身に着いたり、すごい速さで勉強することができるのでしょうか?

 

実際やってみると、ほぼ99%の確率でがっかりする結果に終わります。
要するに、効果がないのです。

 

原因はいくつかあります。以下で見ていきましょう。

 

 

そもそもいい加減な内容

まず著者も出版社も、内容がないと分かっていながら売っている場合。
そんなものを売っていいのかと思われるかもしれませんが、本を売る目的の大半は残念ながら出版社や著者がお金を稼ぐことにあるということを忘れないようにしてください。
学校の先生や予備校の先生のように、本当に生徒の成績を上げることを目的としてやっているとは限らないのです。
内容がなくても、とにかく本が売れて金が入ればいい、というような出版社も少なくないということです。

 

 

特定の○○にしか効果がない

本の内容自体はいいのですが、それが

 

  • 特定の人だけにしか効果がない
  • 特定の状態にある人にしか効果がない
  • 特定の問題にだけ効果がある

 

というような場合です。

 

これら「特定の○○にしか効果がない」というのは、市販の勉強本のほとんどに当てはまる特徴であり、自分がその「特定の○○」でなければ、まるで効果がないのです。
その「特定の状態」というのは、一言で言い表すのは難しいのですが、たとえば…

 

ものすごく記憶力を上げる勉強法があったとしましょう。
これを使えば英単語がすごく短時間でたくさん記憶できるのですが、そもそも勉強する習慣が全くない人がこれをやったらどうでしょうか?
記憶術といっても、ある程度は時間をかけて「勉強」しなければならないわけです。
その「ある程度の時間」すら勉強する習慣が身についていないと、当然何もしないで終わります。

 

そういう人は、まずは記憶力を高めるのではなく勉強する習慣を身に着けるべきなのです。
勉強する習慣が身に着いてから、記憶力を向上させる方法を使わなければ意味がありません。
この段階を間違えるから、効果なしに終わるのです。

 

 

習得するのが難しすぎる

たとえば「速読法」というのがあります。すごい速さで本を読み、記憶できるといわれています。
しかし速読というのは普通の人が修得するのが難しく、習得するのに時間がかかる場合があります。
人によっては年単位で練習が必要だったりします。

 

たとえそれが非常に効率のいい方法だったとしても、受験や資格試験ではそんなにのんびりしていられません。
そんな方法を習得している暇があったら、ふつうに地道に勉強しまくったほうが成績が伸びるに決まっています。

 

そのような難しい勉強法は、すぐ習得できる人もいれば、なかなか習得できない人もいます。
人によっては、永久に習得できないこともあります。
習得できるかできないかわからない、そんなギャンブルのような方法に頼るのは危険です。

 

「誰でもできる!」「今すぐに成績が上がる」とか、書店でそういう本を見かけることがありますが、そんなものは全部嘘だと思ってください。

 

 

気合本

たまに受験の必勝法と称し、自分の体験談を書いている本を見かけます。
読んでみると「俺は1日18時間も勉強した!勉強はやる気だ!」とか書いてあります。

 

しかし普通の人が、今すぐ突然1日18時間以上も勉強するというのは、まず不可能です。
まして普段から勉強する習慣のない人では、本を読んで一瞬感動するだけで、その感動も2,3日で消えていき、また元の生活に逆戻りするのは目に見えています。

 

仮に1日だけ実行したとしても、そのような生活リズムでは睡眠時間が不足し、次の日には疲れ果ててしまい、まったく勉強どころではなくなります。

 

この類の本も、実際には無意味です。

 

 

それでも効果のある本はある?

あります。ただ本当に効果のある本はごく少数なので、たぶん普通の人には判別がつかないと思います。
100冊買って、その中の1冊だけが確かに良心的な内容だったとしても、100冊読んで1冊選び抜くなんて時間がかかりすぎます。
なので結局、市販の本は役に立たない、ということになります。
(よほど運が良ければその「1冊」に当たるかもしれませんが)

 

勉強法を極め、もう十分知り尽くしたという方なら、立ち読みでもそれが良心的な本かどうか、すぐに判別がつくでしょう。
その域に到達するまでは、市販の勉強本は当てになりません。

 

たとえばあなたが厳しい受験勉強を切り抜けていい大学に入った親で、自分の子供に勉強させるために本を探して・・・という場合、いい本かどうかすぐに区別がつくかもしれません。
でもあなたがそれだけ勉強のしかたを知っているなら、本など買わなくても自分で子供に勉強のしかたを教えたほうが早く、しかも効果的でしょう。

 

 

簡単に頭がよくなる方法などない

したがって結論ですが、簡単に今すぐ頭がよくなる方法などありません。
世の中にはものすごく頭のいい人がたくさんいますが、ほとんどは影で信じられないくらいの時間をかけて努力をしています。

 

成績、特に暗記物でないもの(数学や国語など)の成績は、長年の勉強の蓄積の成果です。
その蓄積を飛び越えて、今すぐ実力を伸ばすというのは、ふつうの人にはまずできません。

 

このあたり、時間をかけて勉強するしかないのです。
よく本屋さんで売られている本には「今すぐ頭がよくなる」「急に成績が上がった」「最悪の偏差値から東大へ・・・」などの文句があったりしますが、はっきりいって大嘘なので、信じないように注意してください。

 

 

お知らせ

次回の「関西創作交流会(主に自分の作品を見せながら雑談する会)」は9月9日(土)寝屋川市で行います。参加費無料なのでぜひご参加ください。

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