キャラクターの描き方を学ぶ

キャラクターを描く需要

一般に「キャラクター」とは、アニメや漫画などで使われるイラストのことを指します。今から解説するさまざまな技法で、上手にキャラクターを描くことを目指しましょう。

 

なぜキャラクターなのかといいますと、まずキャラクターを描く人が現在、とても増えています。
最近はpixivという投稿型サイト(絵を投稿したり閲覧したりできるウェブサイト)や同人誌即売会(アニメや漫画の愛好家が趣味で描いた漫画などを発表するフリーマーケット)などの影響で、キャラクターの絵を描く需要が高まっています。

 

もっとも有名な同人誌即売会は、毎年盆と正月に行われる「コミックマーケット」で、1度の開催で約50万人の来客があるそうです。50万というと、相当な人数です。
キャラクターを描いて練習しているうち、同人即売会で発表したりすると、友達ができて楽しくなるでしょう。

 

ニコニコ動画などの動画サイトでも、キャラクターを描画して動画を作る需要がたくさんあるため、絵がうまくなればキャラクターの含んだ動画を投稿して楽しむこともできます。

 

 

難易度が低い

また難易度からしても、キャラクターを描くというのは手をつけやすい分野でもあります。

 

本当の美術家が描くような超リアルな描画は、ふつうは非常に難易度が高いものです。非常に細かいところまで描き込まなければなりませんし、忍耐力も必要です。
これに比べてキャラクターの絵は、リアルな描写に比べると非常に簡略化されており、短時間で描けます。もちろん慣れていない人は長時間かけてもいいし、慣れていても気の済むまで描きこみたいこともあるでしょう。それでもいいのです。仕事でやっているわけではないのだから。

 

 

リアル人体は描けないのか?

もちろんキャラクターだけでなく、これから解説する方法でリアルな人体を描くことも可能です。
ただしそのときは、頭の中だけで想像して描くのではなく、実際に人間のモデルを見ながら描くか、せめて写真を見ながら描くようにしてください。
残念ながらここで述べる知識は、役には立ちますがリアルな人体を描画するためのすべての技術を述べることはできません。
またそういった本格的な技術は、知識だけでなく、実際に描画訓練をしながら身につけていくものです。ここで知識を学んだだけで突然うまく描けるようになるとは思わないでください。

 

 

練習する

 

このような技術は、頭で学んだだけですぐうまくはなりません。必ずある程度の時間が必要になります。ここにある知識を学んだだけで、すぐにうまく描けるようにはなりません。
ただしうまくなる速度にはばらつきがあります。ここにある知識は「できるだけ速くうまくなる」ことを目標にしたものです。

 

ここにある知識を学び、練習してください。ただし漫然と数をこなすことを、ここでは推奨していません。学習方法については後述しますが、効率のよい練習方法というのがあります。
何も考えずにひたすら数をこなすだけでは、効率が悪いのです。絵を描くというのは時間のかかる作業ですので、少しでも効率よく上達する方法を探してください。