数字を使わない方法

数字を使わない方法

計算するなど面倒くさい、数学はとにかく嫌いが、という方もおられるでしょう。
計算して定規で測るというのは、設計図のような精密なものを描くときには必要ですが、絵はそこまで完璧を要求しません。

 

「回転後の見た目の長さ」を目測で出す方法もあります。

 

やり方は単純で、三角関数の理屈を目測でやるだけです。

 

たとえば横に一直線描きます。

 

画像:横一直線
横一直線
これを奥行き横回転で30度回転させたときの「見た目の長さ」を求めようと思ったら、真上から見たときで30度回転させ、その横の長さを見てみればいいのです。

 

画像:真上から見た図、30度回転させたもの。
真上から見た図、30度回転させたもの。
新円を描くことができれば、このやり方でどんな角度回転させても、回転後の見た目の長さを出すことができます。

 

別に円を描かなくてもかまいません。慣れてきたら、頭の中で線を回転させた後の長さも想像できるようになるでしょう。

 

今までの解説で、体のおよそほとんどの部分の長さはすでにわかっています。
それらをどれくらい回転させたら、見た目でどれくらいの長さになるか……を想像して描けばいいだけなのです。
定規を使うのは慣れてないから、あるいは回転後の長さを想像してもそれが正確であると自信がないから、というだけです。

 

 

回転後の長さを想像する方法

線の回転後の長さを想像する方法は二つあります。
一つは先に説明した、「長さを覚えておいて頭の中で回転させる(あるいは計算する)方法」と、もう一つは「回転後の長さをいきなり想像する方法」です。

 

どちらがいいというわけではなく、自分に合った方法を選べばいいでしょう。
別に必ず三角関数を使って長さを出さなければならない、というわけではありません。要は自分の許容範囲内で、できるだけ正確に絵が描ければいいのです。
いつもうまく描けずに悩んでいるという方は、一度定規で計算して描く方法を試してみてください。同じことをやるにも、とりあえずはいろんな方法を知っていたほうが便利です。