2章のまとめ

2章のまとめ

塾や予備校に行っても自力で勉強する力は身に付きません。半ば無理やりさせられているだけです。
何の強制力もない自由時間に勉強する習慣を身に着けることは、将来とても役に立ちます。

 

誰かに無理やりさせられるより、自力で目標を設定してやり遂げるほうが、ストレスが少なく、無駄がありません。達成感が大きいので、満足できます。

 

もし一夜漬けをやったら、後で何度か復習を必ずしてください。
一夜漬けの内容は急速に忘れられていきます。もったいないです。

 

最終目標は受験あるいは資格試験などの最終試験です。明日のテストでいい点数を取ることはあまり重要ではありません。

 

高校・大学受験が終わっても、永久に試験しなくてもよくなるわけではありません。
資格試験や、人によっては公務員試験、教員採用試験、司法試験など、色々な試験があります。
勉強する習慣や方法を身に着けておくと、その時にも役に立ちます。

 

勉強を怠ける癖が残っていても、どこかの高校や大学には入れます。
でもそういう問題はその後も残っていて、ずっと後の試験でまた同じことで苦労することがあります。

 

高校や大学受験では、成績がよかろうが悪かろうがどこかには入れます。しかし再チャレンジは基本的にはできません。

 

資格試験は、成績が悪ければ「不合格」で終わりです。でも多くの場合は何度も再チャレンジできます。

 

その時点での学力で進学先が決まってしまうのが高校・大学受験で、受かるまでやらなければならないのが資格試験です。

 

社会人は、今の仕事に必要な資格を取りに来ます。
資格の必要性が分かっており、仕事に直結するのが分かっているので、多くの人が必死になります。

 

高校や大学受験は、勉強内容と将来の必要性が結びつかないことも多く、内容的にやる気が出にくいのです。
さらに社会に出て働いたことのない学生には、勉強すると具体的にどう得なのか、勉強しないとどう痛い目に合うかというのがまだわかりません。
だからやる気が出にくいのです。
これは学生が悪いのではなく、やる気の出ない仕組みになっているのが問題です。
しかし仕組みが悪いからといって、やらないわけにはいきません。

 

学生でも、社会人の大人たちからたくさん情報を仕入れることで、社会の仕組みを知ることができます。
可能であれば、周りの大人たちに「なぜ勉強が必要か」「勉強しないとどうなるか」など聞いてみましょう。
親や先生だけでなく、インターネットで情報を探すこともできます。

 

社会の情報は、できるだけ先回りしてたくさん仕入れておいたほうが、後でダメージが少なく済みます。
事前に対策が打てるからです。
そしてそのような対策は、早め早めに打っておいたほうが効果的なのです。

 

勉強計画は、時間を使ってもいいのでしっかり立てておきましょう。
計画する時間がもったいないから、その時間に少しでも勉強する、というのはよくありません。
計画をしっかり立てれば立てるほど、勉強は長続きします。
計画を立てないと、その瞬間は勉強するかもしれませんが、次の日にはサボるかもしれません。