周囲の人間が変わると自分も変化する

家族や友人関係のメンバーが変わるとほかのメンバーの性格も変わる

家族の中では、互いの性格的な欠点を補うような形で性格が形成されるといいました。
特に子供、自分が弟や妹として生まれた場合、親や兄、姉の欠点を補うような形で自分の性格が形成されることが多いものです。
それは家族が一つの塊として、この世の中を生き抜くための本能ともいえるでしょう。

 

そしてその性格の変化というのは、途中でもある程度効果が表れます。
どういうことかというと、家族が一人いなくなるとか、一人増えるとかすると、それに応じて今の家族の態度や性格が変わったりします。

 

わかりやすいところでは、お盆や正月になって親族が家に来たりすると、その間だけ親の性格がちょっと変わったように見える、というようなことがないでしょうか?
これらはごく一時的なものですが、もっと長期的なもの、たとえば兄や姉が進学や就職、結婚などで家を出たりしたとき、残された弟や妹は今までといくらか性格が変わったりします。
いつも頼っていた兄や姉がいなくなることで、弟や妹に自立心が芽生え、なんだか「しっかりしたように見える」というようなことがあります。

 

家族だけでなく、友人関係も似たようなことが起こります。
自分たちの友人関係の中に、新しい友人が入り込んできた場合などです。
いつも2人で仲良くしていたところに、もう一人仲のいい友人が入ってきて、それからはいつも3人で行動するようになったときなどです。

 

このようなときには元の2人にもある程度の性格の変化が起こります。
2人だけの時は以前と同じ感じでしょうが、3人でいるときは2人だけの時とはまた違う付き合い方になっています。

 

それが少人数の塊であるほど、大きく変化が起こります。
たとえば学校で、40人のクラスに1人増えて41人になってもほとんど変化はないでしょうが、ある2人の友人関係に一人加わって3人の友人でいつも行動するようになると、かなり性格に変化が現れます。

 

 

自力で人間関係を変えることで自分の性格も変わる

さてこのように人間関係が変わるとバランスが崩れ、その中の人の性格も変わってしまいます。
自力で人間関係を変えることで、勉強のやる気が出たりでなかったりすることがあります。

 

たとえば今まであまり付き合いがないけど勉強熱心が人がいれば、その人と付き合い始めることで自分も勉強できるようになったりします。

 

今までの仲のいい友人と「一緒に勉強を頑張ろう!」と誘ってみるのもいいですが、その友人がもともと勉強熱心でない場合、下手をするとその「やる気のなさ」に自分も影響を受けてしまい、ますますやる気が出なくなるかもしれません。
思いきってもっと勉強熱心な人と仲良くしてみるのも、一つの手です。

 

学校や職場の友人関係をいきなり変えるというのは抵抗があるでしょうが、新たに人間関係を作るのは割とできます。
一人で資格の勉強をしているより、資格の予備校に行ったほうがなんとなくやる気が出るのはそういう影響もあります。
資格の予備校で、別に特定の誰かと仲良くならなくても、その教室になんとなくいるだけでも勉強する雰囲気を味わうことができ、やる気が出たりします。