「過去に一度でもできたことはないか?」と問いかけてみる

時間軸・過去(ever,never)

○○は一度もなかったのか、○○は今までやったことはあったのか
○○できない(できた)人は一人もいなかったのか

 

というふうに自分自身に質問してみます。

 

これは何か問題を解決しようというとき、過去例を出して解決を図るときに有効です。
先ほどの「もし〜なら」の質問は、問題解決への動機を強める効果がありましたが、こちらはそれとは全然違う効果です。

 

「勉強すべき時にゲームばかりしてしまう」という悩みに対し、「今までゲームをやめられたことはありますか?」と質問します。
もしやめられたことがあるなら、そのときと同じことをすれば同じようにやめられる可能性が出てきます。

 

あるいは「同じようにゲームがやめられなくて悩んでいる人で、ゲームをやめられた人はほかにいますか?」と質問してみます。
すると「友人の○○はゲーム中毒みたいなやつだったけど、ある日決意してゲームをきっぱりやめた」という答えが出てきたとします。
それならその友人に、どのようにゲームをやめたのか聞きだし、それを同じことを自分もすればいいのではないか、と解決の方法が見えてきます。

 

中毒などの問題を解決するとき、何もその場で新しい解決方法を突然思いつく必要はありません。
過去の成功例を取り出してその真似をするほうが早いです。

 

過去の成功例を取り出すとき、できるだけ詳しく情報を取り出すことが重要です。
たとえば過去にゲームをやめられたときはどういう状況だったのか?テスト前にあまりの危機感でゲームする気が起きなかったとか、ゲームに飽きてほかにやることがなくて勉強していたのか?
その時と同じ状況を作り出すにはどうしたらいいか?親に叱ってもらうのがいいのか、友達と励まし合うのがいいのか、それとも将来のことを考えてひどく不安になって必死で勉強したのか?

 

その時と同じ状況を再現すれば勉強できるようになるはずなので、できる限り同じ状況をしっかりと作り出します。
あるいはもし同じ状況を作り出せない場合、この方法は役に立たないことが分かります。その場合はほかの方法を試すまでです。

 

もし自分が過去に一度も問題を解決したことがなくても、誰かほかの人が解決したことがあるかもしれません。
その解決方法を詳しく調べ、自分に取り込んでいけば、解決する可能性が出てきます。