理論上確保できる時間

理論上の自由時間

勉強時間を確保するといっていますが、まず勉強するための空白の時間、つまり自分の自由時間がどれくらい使えるのかわからなければ目標の立てようがありません。

 

それでまず、現在の時点で自分の自由になる時間を出してみましょう。
人によっては、この自由時間が意外と少ないということもあり得ます。

 

家に帰る時間が遅い人、早く寝なければならない人、家事をしなければならないとか、人によってはいろいろ条件が違います。
夕食を食べるのが遅い人もいますし、歯磨きに時間がかかる人もいます。

 

 

健康を損なわないように

最初、もしかすると自由でない時間をなんとか短縮して自由時間を増やそうとするかもしれません。
たとえば食べるのが遅い人は、食事の時に速く食べればその分空き時間をたくさん確保できるので、勉強時間を増やせると考えるかもしれません。

 

でもそういうことはしないほうがいいです。食事、入浴、歯磨きなどは生活の中の重要な部分です。
こういったものを無理して時間を短くしたりすると、体調を崩すかもしれません。

 

特に睡眠時間を削るということを考える人がよくいるのですが、これは絶対にやらないようにしてください。
いつもより睡眠時間を減らせば、今までにも増して翌日に疲れてしまい、勉強どころではなくなります。

 

勉強というのが、ただでさえ「疲れてやる気が起きない」ということがよく起こるのに、睡眠を削ってさらに疲れるようにすれば、ますますやる気が出なくなってしまいます。

 

まずは現在の生活の条件を無理に変えようとせず、そのまま今の自由時間を出してみましょう。
その時間内で、どれくらい勉強するかという目標時間を決めていきます。

 

 

今勉強している時間を出してみる

その自由時間のうち、今勉強するのに使っている時間を出してみましょう。
つまり現在時点での、1日の勉強時間を出してみます。
これがわからないと、明日どれくらいの時間、勉強に耐えられそうか見当がつきません。

 

これがわかっているようで意外とわかっていなかったりします。
日々無計画に過ごしていると、現在の自分の勉強時間を計ったりはしないもので、意外と長時間やっているかもしれないし、思ったより勉強していないかもしれません。

 

ちゃんと数字で時間を出しましょう。
たとえば「自由時間3時間のうち、30分ほど勉強に使っている」というふうにです。

 

これはちゃんと正直に書くようにしましょう。見栄を張って長く勉強しているように見せてはいけません。
勉強の時間を今よりも増やすのが目的なので、ここで嘘をついても意味がありません。

 

勉強時間が0分だったら正直にそのように書きます。
そして明日の勉強時間の目標は、まずは1日10分としましょう。
そうやって時間をかけて、少しずつ増やせばいいのです。

 

 

目標の勉強時間を決める

現在の勉強時間を出したら、明日勉強する時間を決めましょう。

 

間違っても自由時間をすべて勉強時間にする、というようなことはしないでください。
1日の自由時間が3時間だとしたら、ついつい「3時間勉強するぞ!」という計画を立ててしまいがちですが、たいていうまくいきません。

 

私はまず、明日は今日よりも10分程度勉強時間を増やせばいいと思います。
ですが、人によって許容範囲が違うかもしれません。

 

自分に無理がかからない程度に、増やします。
もしかすると、人によっては今日よりも1時間増やせるかもしれません。
また別の人では、いつもより5分増やすだけでもしんどいかもしれません。

 

いずれにしても、時間をかけて少しずつ勉強時間を増やすのがコツです。
肝心なことは、「できるだけストレスなく、少しずつ変化させ、慣れていく」です。