次の日にやること

結果は次の日に出るようにする

先のページでは、1日単位で目標を立てるように説明しました。
だから目標を達成できたかどうかは、その日の終わりにわかります。寝る前にでもわかるでしょう。

 

注意してほしいことですが、1日で成功か失敗かの結果が出るように目標を立ててください。
成功か失敗か、つまり計画通りに勉強できたか出来なかったかが、1か月先になってようやくわかる、というようではいけません。遅すぎます。

 

長期的な計画は、まずは超短期、1日の計画を無事達成できるようになってからでも遅くはありません。
まずは1日単位の計画です。

 

 

計画に失敗したら?

明日の勉強時間を設定し、学校の課題でも自分で選んだ問題集でも、目標を設定してみてやってみたとします。
しかし全然計画通りにいかなかったらどうでしょうか?

 

たとえば目標の時間勉強しなかった。今日より10分増やそうとしたが、実際はまったく勉強していなかったかもしれません。
決めたとおりの時間、勉強したけれども、問題を解くのに時間がかかって目標の問題が終わらなかったかもしれません。
問題を1日5問やろうとしたけど、2問くらいで嫌になって、残りの時間は漫画やゲームに興じて寝る時間になってしまったのかもしれません。

 

 

うまくいかなかった原因を探る

もし計画通りにいかなかったら、目標を設定し直します。つまり明日1日の計画を立てます。
ただしそのとき、なぜうまくいかなかったのか、どうしたらうまくいくのか、考える必要があります。

 

たまたまその日、何かいつもと違うことがあって目標を達成できなかったのかもしれません。たまたまうまくいかなかったのなら、目標はそのままでもその次の日にうまくいく可能性が高いです。
たとえば今日はたまたま学校の部活が夜遅くまであったとか、仕事で残業が出たとかで、家での勉強時間が取れなかったのかもしれません。
それは本当に偶然時間が取れなかったのだから、明日はうまくいきそうです。

 

しかし2,3日続けて目標が達成できなかったら、それは「偶然達成できなかった」というものではないでしょう。何か原因があります。
それは何か悪い癖、たとえば漫画やゲームに夢中になってしまうとかかもしれませんし、ただ疲れているだけとか、単に勉強が嫌いだから耐えられない、というものかもしれません。

 

このような問題は偶然達成できなかったものではないので、原因を探って解決する必要があります。

 

このとき目標を下げる、つまり計画を変更し、より少ない課題・時間にする手もあるのですが、あまり安易に目標レベルを下げてしまうと、ちっとも学力がつかないまま試験や受験が終わってしまうかもしれません。

 

計画の立て方が悪いのかもしれませんが、それ以外の原因があるかもしれないので、それらの解決方法については後の章で説明することにしましょう。さまざまな方法を用意してあります。

 

 

目標の立て方が悪い場合

計画の立て方が悪い場合は、ほかの部分がどんなに問題なくても、目標は達成できません。
計画の立て方は今まで何度も言いましたが、念のためもう一度確認しておきましょう。

 

「明日」「何時間何分かけて」「具体的に何をするか(問題集を何問するとかテキストを何ページ読むとか)」

 

を「数字で」設定します。
たとえば

 

「明日、9時から9時半まで30分かけて、この数学の問題集を第12問目から第16問目までやる」

 

というふうにです。
ここまで詳しく数字で計画したのにうまくいかない場合、別の原因を疑いましょう。